【飲食店のWi-Fi設置】新たに導入するときに気をつけたいことは?
【飲食店のWi-Fi設置】そのメリットとデメリットと、導入するときに気をつけたいこととは?
最近はWi-Fiを導入している商業施設や公共施設が増えてきましたが、それは飲食店でも同じことです。
Wi-Fiを導入することで集客がしやすくなり、お客さんのみならず従業員やお店にも多くのメリットがあります。
ただし、費用が掛かったり、お客さんの滞在時間が伸びたりするデメリットもあるので、導入するならメリットとデメリットの双方を踏まえて検討する必要があるでしょう。
また、通信会社は安易に選ばず、費用や通信速度、同時接続回数などを確認し、費用対効果がある通信会社を選ぶことが大切です。
スマホやタブレット普及で自宅はもちろん、Wi-Fiを導入する商業施設や公共施設が増えてきました。
それは飲食店にも言えることで、Wi-Fiのみならず最近は電源コンセントを完備しているお店も少なくありません。
Wi-Fiや電源コンセントがあるかどうかを、お店を選ぶときの基準にしている人もいるのではないでしょうか。
そんな、ある意味整っていて当然のWi-Fi環境ですが、導入するときに十分検討せずに導入してしまうと、思ったよりもコストが掛かったり、トラブルが絶えなかったりすることがあるので注意しましょう。
Wi-Fiを設置するときは、そのメリットとデメリットを押さえた上で導入することが大切です。
今回は、そんなWi-Fi導入のメリットとデメリットを中心に、導入する際に気をつけたいことなどをご紹介します。
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テナント情報に詳しいプロのポイント
賃貸専門家:内田紘一
資 格:宅地建物取引士
宅地建物取引士保有で業界10年以上のベテラン!先読みする性格を武器に数多くの賃貸媒介をこなし、特に学生では成約数TOPクラスの実績。休日の日は家族・愛犬と車中泊をしながら、各地の有名観光地巡りなどドライブをする事が趣味です。奈良市はもちろん、生駒市・大和郡山市など、エリアを問わず奈良に詳しい賃貸専門家の内田がご紹介します。
そもそもWi-Fiとは?
Wi-Fiとは、無線で通信する端末がお互いに接続可能になる方式(規格)のことです。
Wi-Fiと書いて「ワイファイ」と読みます。
Wi-Fiを使えば、パソコンやタブレットなどのネットワーク対応端末がケーブルではなく、無線の電波によって接続できるようになるため、配線を気にしながらパソコンやタブレットなどを利用する必要がありません。
また、電波が届く場所なら、いつでもどこでもインターネット接続できます。
しかも、同時に複数人で利用できるため、Wi-Fiを導入する商業施設や公共施設が増えているのです。
飲食店にWi-Fiを設置するメリット
では、ここからは飲食店にWi-Fiを設置するメリット見ていきましょう。 Wi-Fiを設置することは顧客だけでなく、店舗や従業員にも大きなメリットがあります。
顧客を集めやすい
最近はテレワークが進んでいるため、仕事を職場ではなく自宅やカフェなどで行う人が増えています。
そのため、Wi-Fiを導入しているからという理由で、飲食店を決める人も多くなっています。
また、通信速度が速く容量の大きなWi-Fiを導入することで、仕事のみならず通信制限を気にせずアプリやゲームを利用したいという人のニーズにも応えることができます。
さらに、そのような人は繰り返し同じ飲食店を利用する傾向にあるので、リピーターを確保することにもつながり、おのずと集客力がアップします。
待ち時間を気にせず過ごせる
人気のお店や混雑時が多い飲食店の場合、席に案内するまでに時間が掛かったり、すぐに料理を提供できなかったりすることがあります。
それは顧客にとって大きなストレスですから、場合によってはクレームにつながることもあるでしょう。
しかし、Wi-Fiを設置しているお店だと、待ち時間にスマホアプリやゲームを楽しむことができるので、待っている間も快適に過ごせます。
また、飲食店によっては本や雑誌を置いているところもありますが、Wi-Fiを設置していればたとえば待ち時間にタブレットを貸し出して、無料で電子書籍が読めるようなサービスを提供することもできるでしょう。
接客がスムーズできるようになる
Wi-Fiの導入は顧客だけでなく、お店や従業員にとっても大きなメリットがあります。
たとえば最近はスマートレジと呼ばれるタブレットでの会計を導入している店舗が増えていますが、スマートレジもWi-Fiがなければスムーズに利用できません。
スマートレジは操作が簡単で覚えやすく、クレジット会計や集計業務が容易にできるため、これから飲食店を開業するなら必須の設備だといえるでしょう。
また、顧客にお店周辺の状況や観光地などを聞かれたとき、Wi-Fiを導入していればタブレットを使ってすぐに情報にアクセスできます。
さらに海外からの観光客に対しては、翻訳アプリを使うことでスムーズなコミュニケーションができるようになるでしょう。
このように飲食店の経営にとってインターネットは、もはや必要不可欠なものになっています。
そのため、Wi-Fiを導入することは顧客のためだけでなく、従業員の負担軽減にもつながるのです。
余計な配線がなくなり店舗内がスッキリする
インターネットを導入するだけなら有線LANを利用することもできますが、有線LANの場合は店内にケーブルを張り巡らすことになり、ごちゃごちゃした雰囲気になります。
また、万が一、顧客や従業員がケーブルに足を引っ掛けると、断線やケガの原因になることも考えられるでしょう。
そのため、どうせインターネットを導入するなら、そのようなリスクがないようにWi-Fiを導入することをおすすめします。
従業員のモチベーションが上がる
従業員にとって自由にWi-Fiが使える環境というのは非常に魅力的です。
たとえば休憩時間にゲームをしたり、動画を観たりすることでリフレッシュすることもできるでしょう。
つまり、Wi-Fi導入は福利厚生の一環だと考えることもできるのです。
また、従業員を募集するときに「休憩時間はWi-Fi使い放題」とすれば、求職者への絶好のアピールとなります。
飲食店にWi-Fiを設置するデメリット
飲食店にWi-Fiを設置するメリットに続いて、デメリットもご紹介しましょう。
Wi-Fiを導入することには様々なメリットがありますが、導入方法や運営方法を誤ると店舗にとって大きなマイナスになることもあるので、導入する際には以下のようなデメリットも考慮することが大切です。
費用がかかる
当たり前のことですが、有線LANと違ってWi-Fiを導入すると導入する際や月々の運用に費用が掛かります。
そのため、Wi-Fiを導入すると便利だからと安易に決めず、初期費用や設置工賃、ルーターの月額使用料などを確認し、費用対効果をきちんと調べた上で導入することをおすすめします。
顧客の滞在時間が延びる
店内で自由にインターネットを使えるのは顧客にとって大きな魅力になりますが、そのぶん一組あたりの滞在時間が伸びることが考えられます。
食事が終わっても仕事やゲームを続けている顧客が増えると回転率や顧客単価が下がってしまい、場合によっては経営の大きな負担になるかもしれません。
もちろん、暇な時間帯ならお客さんが入っていることで他のお客さんが入りやすくなるというメリットがありますが、混雑時に長居されると困った事態になるでしょう。
そんため、たとえば混雑時の滞在時間は2時間に制限したり、1時間半を超えると追加でワンオーダーなどのルールを作り、お店にとってもお客さんにとってもメリットがあるようにするといいでしょう。
お店の雰囲気が変わってしまうことがある
すでに開店している飲食店の場合、Wi-Fiを導入することで客層が変わってしまうことがあります。
たとえば導入前は静かなBGMが流れる落ち着いた雰囲気の飲食店だったにも関わらず、Wi-Fiを導入したことで若者の顧客が増え、店の雰囲気が変わって常連客が離れてしまうようなケースです。
もし現在のお店の雰囲気にこだわるなら、Wi-Fiを導入する前にそうしたデメリットがあることも十分に考えておきましょう。
回線がつながらないなどのトラブルが起きる可能性がある
Wi-Fiは有線LANと違って店舗内のどこにいてもインターネットに接続できるというメリットがありますが、その反面、有線LANよりも回線が弱いというデメリットがあります。
たとえば室内に分厚い壁や別室があるような店舗では、Wi-Fiが届かずインターネットに接続できないということもあるでしょう。
また、同時接続できる台数が決まっているため、混雑時にはWi-Fiにつながりにくくなり、クレームになることも考えられます。
さらにWi-Fiの場合は、不正アクセスも気になるところです。
Wi-Fiはモバイル端末とWi-Fiスポットの間で電波による通信を行っているため、電波の近くに悪意のある人がいれば、情報を盗まれたり、不正アクセスされたりする可能性があります。
もちろん、通信会社各社はセキュリティ面の強化を図っているはずですが、絶対ということはないですから、導入を検討する際には少しでも信頼できる通信会社のWi-Fiを選ぶようにしましょう。
Wi-Fiを選ぶときの基準
ここまで飲食店がWi-Fiを導入するメリットとデメリットについてご紹介しました。
ここからは、それらを踏まえながら具体的にWi-Fiを選ぶ際の基準についてご紹介します。
費用
Wi-Fiを設置する費用は、はじめに設置費として3~5万円程度掛かります。
自分で設置する場合は費用が掛からないという通信会社もありますから、予算に応じて決めればいいでしょう。
月額料金は2,000~5,000円程度が相場です。
また、解約時に費用をとる通信会社もあるので、契約時に確認しましょう。
通信速度と同時接続回数
先述したようにWi-Fiは同時に接続できる回線数が決まっています。
また、通信速度が有線LANよりも遅いというデメリットがあるため、通信会社を選ぶときは費用だけでなく、利用できる回線数や通信速度もきちんと比較する必要があるでしょう。
もちろん、回線数が多く通信速度が速くなればなるほどWi-Fiは費用が高くなるため、店舗の広さや顧客の数、Wi-Fiの利用率などを考えて決めることが大切です。
セキュリティ
Wi-Fiを利用すると悪意のある人によって個人情報などを抜かれる可能性があるので、そのような事態にならない万全のセキュリティ対策を施している通信会社を選ぶことが大切です。
たとえば、多くの通信会社では不正なアクセスを防止するために通信を暗号化する機能を採用しています。
なかでもAESという暗号化方式がもっとも安全だとされているので、セキュリティを重視したいなら、AESに対応したWi-Fiルーターを提供している通信会社を選ぶほうがいいかもしれません。
また、Wi-Fiは設置した後もアクセス状況の確認や、ファームウェアを最新にアップデートするなどのメンテナンスが必要です。
そのあたりのアフターケアがしっかりしていることも通信会社を選ぶ際のポイントになるでしょう。
Wi-Fiを設置するまでの流れ
まずは利用する通信会社を選ぶ必要がありますが、今回ご紹介したメリットやデメリット、Wi-Fiを選ぶときの基準などを参考にしながら通信会社を選びましょう。
その際、相見積もりを取ったり、不明な点を確認したりすることが大切です。
契約が完了すると設置工事になります。
業者と日時を決めてお願いするのもいいですが、自分でできるならそのぶん費用が安くなる可能性があります。
また、Wi-Fiに接続するにはSSIDとパスワードが必要になるため、紛失しないように気をつけましょう。
設置が完了したら、忘れずにWi-Fiを使うルールを決め、お客さんや従業員にアナウンスしましょう。
【飲食店のWi-Fi設置】新たに導入するときに気をつけたいことは?のまとめ
飲食店のみならず、商業施設や公共施設ではWi-Fiが使えて当たり前という時代になってきました。
そのため、新規であれ既存であれ、お店にWi-Fiを設置したいと考える飲食店は多くなっています。
しかし、今回ご紹介したようなメリットやデメリットを考えずに導入すると、導入後に失敗したと考えることになるかもしれません。
そのようなことにならないよう、事前にWi-Fiを設置したときの費用対効果を算出し、活用方法をしっかりと考えてから導入することをおすすめします。
ぜひ、今回の記事を参考にしながらWi-Fiの導入を検討してみてください。
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賃貸専門家:内田紘一
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