【ドッグカフェを始めるのに必要な資格・許可は?】3つのポイントを予習

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ドッグカフェを始めるのに必要な資格・許可は? 把握すべき規定は?


ドッグカフェを始めるのに必要な資格・許可は? 把握すべき規定は?


愛犬家さん達の癒しや交流の場であるドッグカフェ。


ドッグカフェの開業にあたっては様々な資格や許可が必要となり、把握し遵守するべき規定もいくつかあります。


具体的にはどのようなものでしょうか。開業のためのポイントとあわせて詳しく解説していきます。



  • 内田_写真
  • テナント情報に詳しいプロのポイント

    賃貸専門家:内田紘一

    資   格:宅地建物取引士

  • 宅地建物取引士保有で業界10年以上のベテラン!先読みする性格を武器に数多くの賃貸媒介をこなし、特に学生では成約数TOPクラスの実績。休日の日は家族・愛犬と車中泊をしながら、各地の有名観光地巡りなどドライブをする事が趣味です。奈良市はもちろん、生駒市・大和郡山市など、エリアを問わず奈良に詳しい賃貸専門家の内田がご紹介します。



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    ドッグカフェには2通りのスタイルがある


    ドッグカフェには2通りのスタイルがある


    ドッグカフェと言っても、業態の異なる2つのスタイルがあります。


    ひとつは、犬の飼い主さん達が愛犬を同伴して訪れられるカフェ。


    もうひとつは、お客様にお店の犬達と触れあってもらうためのカフェ。


    これらはどちらも「ドッグカフェ」と呼ばれています。


    いずれのスタイルにせよ、犬好きが高じてドッグカフェを始めたいと思った。一度はそのように考える愛犬家の方も少なくないでしょう。


    ドッグランがあって飼い主さん達が積極的に交流もできるお店だったり、殺処分に瀕した犬達の受け皿としてのお店だったり……。


    いっぽう、実際にドッグカフェを開業しようと具体的に考えるとなると、普通のカフェ以上に学ばなくてはならないことやしなければいけない準備も多く、なかなか大変な道のりでもあります。


    ドッグカフェを開業するためにどのような準備が必要か、取得しておくべき資格や許可、守るべき規定といった視点から見ていきましょう。






    ドッグカフェ開業にはこんな資格や許可が必要


    ドッグカフェ開業にはこんな資格や許可が必要


    ドッグカフェの開業にあたっては、飲食店として必須なものの他に、生き物を扱うための資格・許可も必要になります。


    ①動物取扱責任者

    お店に居る犬と触れあってもらう業態のドッグカフェは、動物愛護管理法において、第一種動物取扱業の「展示(動物とのふれあいの提供を含む)」にあたります。


    第一種動物取扱業を開業・経営するためには自治体の登録を受ける必要があり、動物取扱責任者の資格が必須です。


    動物取扱責任者の資格の取得には次の4つの条件があり、いずれかに該当しなくてはなりません。


    獣医師免許を所持している


    愛玩動物看護師免許を所持している


    ・営もうとする第一種動物取扱業の種別において半年間以上の実務経験(常勤の職員としてのみ)、もしくは取り扱おうとする動物の種類の1年間以上の飼養(実務経験と同等と認められるもの)に従事した経験があり、なおかつ営もうとする第一種動物取扱業の種別について1年間以上教育する学校などの教育機関を卒業している


    ・営もうとする第一種動物取扱業の種別において半年間以上の実務経験(常勤の職員としてのみ)、もしくは取り扱おうとする動物の種類の1年間以上の飼養(実務経験と同等と認められるもの)に従事した経験があり、なおかつ所定の資格を取得している(例:愛玩動物飼養管理士、愛玩動物看護師、愛犬飼育管理士、トリマー、公認訓練士など)


    飼い主さんに愛犬と一緒に来店してもらうタイプのドッグカフェであれば、動物取扱責任者の資格は要りません。


    ②ペットフード安全法にもとづいた届出

    犬のためのご飯やおやつを作って店内で提供、もしくはテイクアウト用に販売する場合は、農林水産省へ届出を行い帳簿の記載をすることが必要であると、ペットフード安全法によって定められています。


    ③食品衛生責任者

    ドッグカフェがカフェである以上は、通常の飲食店と同様の資格や許可も必要です。


    食品衛生責任者の資格は営業許可を取るために必須で、お店に最低1人は常駐させておかなければなりません。


    こちらは自治体の食品衛生協会が開催する講習会に参加し、まる1日講習を受けることで取得することができます。


    すでに調理師免許や栄養士の資格を持っている人は、講習を受けなくとも取得が可能です。


    ④飲食店営業許可

    飲食店としてこれがなければ営業は認められません。


    必要な条件を満たしたうえで管轄の保健所に申請を行い、取得しましょう。


    ⑤開業届の提出

    個人事業主として開業するための手続きです。


    正式には「個人事業の開業・廃業等届出書」と言い、店舗の開業から1ヶ月以内に管轄の税務署に提出する必要があります。


    毎年の確定申告の際に青色申告を行いたい場合は「所得税の青色申告承認申請書」もあわせて提出しましょう。






    ドッグカフェの開業にはどんな規定がある?


    ドッグカフェの開業にはどんな規定がある?


    どちらの業態のドッグカフェであるかに関わらず、おもに衛生管理のための遵守すべき規定がいくつもあります。


    開業する地域によっても規定の内容は異なりますが、一例をご紹介いたします。


    ①食器について

    店内で犬に水や食事を提供するために使われた食器は、人が使用した食器と同じところで洗ってはいけないという規定があります。


    シンクを2箇所に設けるなどして、分けて洗えるよう対応しましょう。


    どうしても洗う場所を複数作れない場合は、例えば犬用の食器は洗わなくてよい使い捨ての紙皿にするなど工夫することで対応が可能です。


    ②飲食物の調理について

    店内で提供する飲食物について、犬用として提供するものと人用として提供するものを同一の調理スペースで開封・調理・盛り付け等してはならないという規定があります。


    犬用のフードがうっかり人の口に入ってしまうことを避けるためです。


    きちんと犬用と人用、別々の調理スペースを確保しましょう。


    ただし、にんじんやさつまいも・卵・小麦粉など人用も犬用も同じ食材を使って調理する場合は、同じ調理スペースを用いて構わないという例外もあります。


    ③手洗い場について

    犬という生き物を扱う業種である以上は、カフェ内で排泄や嘔吐をしてしまう犬が出てくる可能性は想定しておかなくてはなりません。


    排泄物や嘔吐物の処理をした人が手を洗うための場所の確保も必要となります。


    手洗い場を設置してよい場所についてはいくつか条件があるので、設置場所を決める際には店内の見取り図を保健所に確認してしてもらいつつ進めていくとよいでしょう。


    ④犬用のトイレについて

    カフェ内に犬用のトイレスペースを設けてはいけないという規定があります。


    犬を連れて来店していただく際は、必ず事前に排泄を済ませてもらってからの入店案内を徹底しましょう。


    ただし、この規定については地域によって扱いが異なることがあります。


    間違いがないよう、事前に管轄の保健所に確認をしておくことをおすすめします。






    ドッグカフェ お店づくりのポイント3つ


    ドッグカフェ お店づくりのポイント3つ


    最後に、資格や規定といった必須なものではありませんが、ドッグカフェを円滑に経営していくためのお店づくりに関するポイントをご紹介します。


    ①人用のメニューは手軽に飲食できるものにする

    犬は賢く規律のある生き物ですが、いきなり予想外の行動をとることもあります。


    そんな時に手でおさえるなどお客様がとっさの対応をしやすいよう、両手が塞がらず飲食に手間のかからないメニューをメインにするのがおすすめです。


    ②犬用のメニューも安心安全にこだわる

    飼い主さんが食の安全について関心を向けているのは人に対してだけではありません。


    愛犬に与えるフードにも強いこだわりを持つ方は多くいらっしゃいます。


    また人間同様に、アレルギーなどで食べられるものに制限のある犬も少なくありません。


    愛犬と同伴で来店できるドッグカフェを開業する際には、犬用のメニューにオーガニックやグルテンフリーの食材を用いたり、使用している材料についてきちんと記載したりするなどの心遣いも大切です。


    ③安心して愛犬を連れて来られるためのルールづくりを徹底する

    犬と一緒に来店するタイプのドッグカフェでは特に、犬同士がトラブルを引き起こす可能性にも目を向けることが大切です。


    店内でのトラブルを極力避けるため、あらかじめお客様に守っていただくルールを定めておきましょう。


    例えば、


    ・基本的なしつけは済ませた状態で来ていただく

    ・店内でも必ずリードを付けておいていただく

    ・予防接種を受けておいていただく

    ・発情期には利用しないようにしていただく


    などのルールを設け、きちんとお客様が把握できるように明示しておくと良いでしょう。






    まとめ〜必要事項をリストアップしながら、一歩一歩〜


    まとめ〜必要事項をリストアップしながら、一歩一歩〜


    いかがでしたでしょうか。


    今回はドッグカフェの開業にあたって必要な資格・許可などについて見ていきました。


    もちろん他にも開業資金の調達や物件探しなどの手間も考えなくてはならず、思い立ったらすぐ開業というわけにはいきません。


    が、人や犬の口に入るものを提供したり犬というひとつの命を扱ったりする責任の重さを考えると、決していい加減にしてはならないところです。


    必要事項をリストアップしていくなどしながら、犬を愛する方々が集って犬とともに安心して楽しい時間を過ごせる場を目指し、一歩一歩進めていきましょう。



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