【コンビニ跡はメリットが多い?】特徴と適した業種や店舗の探し方
コンビニの居抜き物件に適した業種とメリット

賃貸は住宅以外にも店舗が存在していますが、コンビニの跡地を利用した居抜き物件が紹介されていることもあります。
そこでコンビニの居抜き物件に適している業種の紹介や、どのようなメリットが存在しているのかなどを見ていきたいと思います。

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テナント情報に詳しいプロのポイント
賃貸専門家:木原 一憲
得意エリア:奈良市
奈良での不動産キャリア25年以上の実績。これまで15,000人以上にお部屋を紹介。一人暮らしから家族向けまで幅広い賃貸情報に自信あり。休日は奈良の綺麗な街並みや歴史ある神社・仏閣、美味しい飲食店を巡ること。愛車はKawasaki。渡り鳥並みにズバ抜けた方向感覚を持ち、目印となる建物を伝えれば住所をピタリと一致させる特技あり。賃貸の専門家として様々なノウハウを仕入れ発信中。
居抜き物件とは何なのか

まずは居抜き物件について見ていきましょう。
居抜き物件というのは、元々店舗として使用されていた物件で、営業当時に使用していた内装や備品がそのまま残されている物件のことです。
内装付き物件という呼び方をしていることもありますが、どの程度内装や備品が残されているのかは物件によって異なります。
コンビニの居抜き物件として紹介されていた場合は、以前コンビニとして使用されていた店舗であり、内装や備品が残っている物件だと思えばよいでしょう。
たくさんあるコンビニ居抜き物件のメリット

コンビニの居抜き物件には、たくさんメリットが存在しています。
どのようなメリットがあるのかというと「広い駐車場が設けられている物件が多い」「駅前など立地条件がよい物件が多い」「賃料の交渉に応じてもらいやすい」「コストが抑えられる」「間取りを再設計しやすい」「周りの人に認知されやすい」などがあります。
広い駐車場が設けられている物件が多い
コンビニは色々な場所に店がありますが、郊外にも国道沿いや集合住宅が多い場所などではよく見かけることがあるでしょう。
特に電車・鉄道の駅から離れている場所にあるコンビニは、広い駐車場が設けられている店舗が多いのも特徴です。
広い駐車場が設けられていれば、そのまま駐車場を活用できます。
地方は車社会なので、駐車場があるのと無いのとでは、集客効果も違ってきます。
駅前など立地条件がよい物件が多い
コンビニは駅前にたくさんあるのも特徴ですが、駅前であれば駐車場が設けられていない場合でも、十分集客効果が期待できます。
交通量が多くて人が集まりやすい場所にはコンビニ以外にもたくさん店があります。
このように自然と人が集まりやすい場所にもコンビニの居抜き物件は存在するので、立地条件がよい物件が多くある点もメリットです。
賃料の交渉に応じてもらいやすい
コンビニの居抜き物件は、元々コンビニとして営業していた場所ですが、撤退した原因は営業不振である可能性が高いです。
そのため、この場所では営業するのが難しいと考える人も多く、場所によっては次に借りてくれる人が中々現れないこともあります。
借りてくれる人が現れなければ、地主が収入を得ることができなくなるので、できるだけ早く入居してほしいと考えるのが一般的です。
早く入居してもらうためには、家賃を安くする方法が最も手っ取り早いと言っても過言ではありませんので、多少であれば賃料を下げてもらいたいという要望に応じてくれることもあるでしょう。
希望するコンビニの居抜き物件が見つかったけれど、少々賃料が高いと感じた場合には、もう少し賃料を安くしてもらえないか交渉してみるのもおすすめです。
コストが抑えられる
貸しテナントを借りて営業を行う場合、業種によっては電気設備やガス設備などの工事をしないといけなくなるケースもあるでしょう。
工事をすれば当然費用がかかりますが、コンビニの居抜き物件であれば、最初から電気やガスの設備が整っていることも珍しくはありません。
そのため、コンビニの居抜き物件を選ぶことで、工事のコストを抑えられる可能性も高いのです。
もちろん業種によって異なるので、電気やガスなどの設備がしっかり整っている必要がある場合には、コンビニの居抜き物件を探してみるのもよいでしょう。
間取りを再設計しやすい
コンビニというのは、広いワンフロアの物件になっているのが一般的です。
広いワンフロアなので、自分が理想としている間取りに再設計しやすい点がメリットです。
動線の確保もしやすいですし、自由に設備の配置も行いやすいので、様々な業種の営業に向いているのもコンビニの居抜き物件の特徴になります。
周りの人に認知されやすい
コンビニは駅前や人が多いエリア、交通量が多いエリアに存在していることが多いでしょう。
郊外でもよく見かけますが、人がいないと来客が少なくなるので、当然営業を続けることができません。
そのため、郊外であってもある程度人が集まる場所に店舗があるため、コンビニの居抜き物件は周りの人に認知されやすいというメリットがあります。
以前はコンビニだったけれど、別の店舗が営業を開始したとすぐに知れ渡りやすいので、集客も楽になる可能性が高いです。
コンビニの居抜き物件の特徴

コンビニの居抜き物件には、色々と特徴があります。
どういった特徴があるのか確認してみると「賃料の幅が広い」「店舗によって広さがかなり異なる」などです。
賃料の幅が広い
コンビニは日本全国色々な場所にありますし、広さも大きく異なります。
築年数も異なるので、場所や広さ、築年数などで賃料の幅がかなり広いのが特徴です。
郊外であれば多少広くても賃料は安いですし、繁華街などでは狭いところでも賃料は高額になります。
建物自体も新しければ賃料は高額ですし、古ければそれだけ安く借りられます。
安ければ40万円前後で借りられることもあれば、100万円近い高額な賃料の物件も存在しているので、相場を知るのが難しいのも特徴の1つです。
店舗によって広さがかなり異なる
コンビニは駐車場が設けられておらず、店内も狭いところがあります。
逆に広い駐車場が設けられており、店内も広い店もたくさん存在しています。
店舗によって広さがかなり異なるので、免責を気にせずに借りると、広すぎたり狭すぎたりすることもあります。
そのため、自分が営業したいと考えている業種に最適な広さがどれくらいなのか検討してから物件を探すとよいでしょう。
基本的に駅前や繁華街など、広い土地を確保するのが難しいエリアは狭い傾向にあり、郊外など広い土地を確保しやすい場所は広い傾向にあります。
コンビニの居抜き物件を借りるのに適している業種とは

コンビニの居抜き物件を利用するのに適しているかどうかは、業種によって異なります。
では、どのような業種がコンビニの居抜き物件に向いているのか確認していきましょう。
それは「介護福祉関連の施設」「整骨院や整体院」「様々な業種の事務所」などになります。
介護福祉関連の施設
最近の日本は少子高齢化社会と言われており、子供の数よりも高齢者の数の方が圧倒的に多い時代となっています。
そのため、介護福祉関連の施設や人員が不足していますが、コンビニの居抜き物件は、介護福祉関連の施設に向いています。
その理由は、高齢者や障害がある人の送り迎えをするのに必須と言っても過言ではない車を止めるスペースが確保されている物件が多いからです。
駅前などの便利な場所や、商業施設などが密集しているエリアでは駐車場がない物件もありますが、多くのコンビニの居抜き物件には駐車場が設けられています。
中にはかなり広めに駐車場が設置されている物件があるので、車で送り迎えをするのには最適です。
過疎化が進行しているエリアでもコンビニは見かける機会が多いので、物件を探すのにもそれほど手間がかからない場合が多いでしょう。
整骨院や整体院
コンビニの居抜き物件は、整骨院や整体院の営業にも適しています。
コンビニは広いワンフロアになっているのが一般的なので、室内を区切りやすくなっています。
施術フロアをいくつかに区切り、さらに受付も配置しやすいのもメリットです。
また、整骨院や整体院は体を痛めている人や高齢者がメインに来院するので、車で来院する人が一般的です。
駐車場が設置されている物件が多いため、整骨院や整体院の営業を考えている人は、コンビニの居抜き物件を利用するのもよいでしょう。
様々な業種の事務所
会社によっては、事務所に来客が訪れることもあります。
中には車で訪れる来客もいるので、駐車場が完備されている物件が多いコンビニの居抜き物件は、様々な業種の事務所にも適しているのです。
広いフロアを自由に区切ることもできるので、来客時に接客を行うスペースと、社員で会議などを行うスペースに分けて使用するのもよいでしょう。
あらかじめトイレや水道の設備が導入されていることも多いので、事務所を開業するときも簡単に行えます。
コンビニの居抜き物件はどのようにして探すのか

コンビニの居抜き物件を借りたいけれど、どのように探せばよいのかわからないという人もいるでしょう。
コンビニの居抜き物件を探す方法としては、インターネットで探すのが最も効率的です。
例えばコンビニや居抜き物件などのキーワードを入れて検索をすれば、すぐに見つけることができるでしょう。
もしくはコンビニ跡地というキーワードを入れるのも効果的ですし、ある程度場所が定まっているのであれば、さらに地名を加えて検索すれば、比較的簡単に見つけることができます。
中にはテナント物件をメインで取り扱っている不動産のポータルサイトも存在しています。
テナント連合隊などがよく知られているので、探すときの参考にしてみてください。
【コンビニ跡はメリットが多い?】まとめ

今回はコンビニの居抜き物件にはどのようなメリットがあるのか、どういった業種が適しているのかを紹介してきました。
コンビニの居抜き物件に適している業種は比較的多く、会社の事務所や整骨院などがあります。
ただし、物件によって面積や賃料などがかなり異なっているので、よく下調べをしてから物件を選ばなければいけません。
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