【居抜き物件の内装工事の注意点】確認すべきポイント!
【店舗開業】居抜き物件の内装工事 どこを確認すべき?
新しくお店を始めるために居抜きの物件を探しあて、これから内装工事という段階。
ここではどのようなことに注意し確認するべきでしょうか。
図面についてや寸法についてなど、内装工事をトラブルなく済ませるために抑えるべきポイントを詳しく解説していきます。
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テナント情報に詳しいプロのポイント
賃貸専門家:木原 一憲
得意エリア:奈良市
奈良での不動産キャリア23年以上の実績。これまで15,000人以上にお部屋を紹介。一人暮らしから家族向けまで幅広い賃貸情報に自信あり。休日は奈良の綺麗な街並みや歴史ある神社・仏閣、美味しい飲食店を巡ること。愛車はKawasaki。渡り鳥並みにズバ抜けた方向感覚を持ち、目印となる建物を伝えれば住所をピタリと一致させる特技あり。賃貸の専門家として様々なノウハウを仕入れ発信中。
確認ポイント①まずは図面をしっかりチェック
夢にまで見たご自身のお店。
物件を探しに探し、良さそうな居抜き物件をやっと見つけて契約を済ませ、お次は内装工事――。
と、ここでいくつか確認しておきたいポイントがあります。
よく分からないまま工事を進めてしまうと後々思わぬ事態を招いてしまいかねません。
設計デザイン会社さんや施工業者さんとの打ち合わせの際には、きちんとポイントをおさえて臨みましょう。
まず、工事にあたっての図面がちゃんと詳細に書かれているかは大切です。
図面の内容に抜けがあったり打ち合わせ内容が反映されていない部分があったりすると、工事が終わってから「思っていたのと違う……」となってしまうリスクがあります。
下手をすれば食い違った部分が保健所の施設検査で引っかかってしまいお店のオープンが遅れてしまう恐れがありますし、後から再工事となると別途費用が発生してしまう場合もあります。
間違いなくプラン通り内装工事が行われるように、図面の内容はご自身の意図や説明と食い違いがないか、内容に不十分な点がないか、よくよく確認しておきましょう。
確認ポイント②什器が入るか・収まるかは実寸で確認を
お店のインテリアや厨房などで使う什器(冷蔵庫やガス台など調理機器全般を含む)について、元々あったものを使うことができるのは居抜き物件の大きなメリットです。
ですが必ずしも流用できるというわけではなく、お店のデザインコンセプトに合わなかったり傷みや汚れが大きかったりで、新たに揃えなくてはいけないものが出てくる場合もあります。
新たに設置する什器がある場合は、必ず什器とお店の「実寸」を確認しておくようにしましょう。
実寸とは図面上の大きさではなく実際に測った寸法のことです。
前提として、図面上の寸法と実寸は異なります。
図面上の寸法は、壁や柱の厚みなどが計算に入っていません。
これは決して誰かが誰かを騙そうとしているわけではなく、壁などの厚は素材や工法によっても異なるため、図面に正確に反映させるのが難しいのです。
そのため図面だけを見て什器がきちんと置けると思っていても、実際は予定した設置場所に収まらない、そもそも搬入口(ドア)から入らないなどということが起こりえます。
設計の時点であらかじめ、設置場所・搬入口・搬入経路(物件のある建物のエレベーターや階段など)などの実寸と什器の実寸を測っておき、想定通り入るかどうか・設置できるかどうかをチェックしましょう。
また、扉や引き出しのついた什器の場合は、その開け閉めに支障が生じるような障害物が辺りにないかも合わせて確認しておきましょう。
確認ポイント③給排水関係も忘れずチェック
他に重要な確認ポイントとして、給排水に関係した設備の確認も忘れてはいけません。
什器を元々あったまま流用し設置場所も変更しないのであれば、給排水の設備についてもそのままで使うことができます。
工事の期間中に止水栓を開けてみて問題なく水が供給されるか、水漏れが起きていないかのテストをしておきましょう。
水を出していないにも関わらず水道メーターが回る場合は水漏れの可能性があります。
排水についての確認は飲食店ではとくに大切です。
排水が正常に排水溝へと流れていくか水はけの確認や、グリストラップ(油脂分や野菜くず・残飯などが下水に流れて行かないようにする装置)が設置されているかの確認を欠かさず行っておきましょう。
グリストラップは業務用の厨房には設置が義務づけられています。
厨房やトイレからの水もれや、汚水が適切に排水されず店内に悪臭がこもるというトラブルはお店にとって大打撃で、修理に多くの費用がかかってしまいます。
工事が済んでからそういった不具合が発覚しないよう、あらかじめ専門家にチェックしてもらうのはリスクヘッジとしておすすめです。
また、元々あった場所から什器の配置を変更する場合は要注意です。
変更内容によっては給排水の設備にも変更が必要となり、工事費用がかさんでしまうこともあるためです。
居抜きの大きな利点として初期コストが安く済むということが挙げられるので、その利点を活かすにはあまり什器のレイアウトを動かさない方向で考えたほうがよいかもしれません。
まとめ~打ち合わせでしっかり話ができるように~
いかがでしたでしょうか。
今回は居抜き物件の内装工事に関する注意点・確認すべきポイントについて見ていきました。
工事についてよく内容を把握せず、曖昧なまま打ち合わせを済ませて業者さん任せにしていると、意図していた仕上がりとかけ離れたものになったり、工事が終わってから予期しない不都合が発覚したりということが起こりえます。
さらに工事を重ねて修正するとなると追加工事の費用がかかりますし、余分な日数がかかりオープン日に間に合わないという事態にもなりかねません。
確認すべきポイントについては余さず把握し、業者さんとの打ち合わせでしっかり話ができるように準備しておきましょう。
また、インテリアや什器、塗装や壁紙など内装のいっさいについて言えることですが、口頭や図面での説明、カタログだけで判断するのではなく実物やサンプルできちんと「そのもの」を見て、頭で鮮明にイメージできる状態にしておくことをおすすめします。
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テナント情報に詳しいプロのポイント
賃貸専門家:木原 一憲
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