【学習塾・教室向けの貸店舗の探し方】構造や立地条件のポイント!
学習塾向けの貸店舗を探すときのポイント
貸店舗の中でも、学習塾は立地条件が重要視される業種だと言えるでしょう。
そこで学習塾向けの貸店舗を探すときには、どのような点に注意するべきなのか、どういった物件(目立つ場所にある)が向いているのかなどを詳しく紹介していきたいと思います。
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テナント情報に詳しいプロのポイント
天理市賃貸専門家:吉田 政孝
不動産キャリア:22年
賃貸のマサキ天理駅前店所属。店舗運営のサポートの傍ら、ルームアドバイザーのキャリア22年以上の大ベテラン。天理市勤務は累計18年以上で、社内仲介ランキング№1の実績有り。天理市の賃貸事情は勿論、美味しい飲食店や人気観光スポットなど、天理市のことは何でも情報を網羅し、日本一天理市事情に詳しいと自負。自身がナビゲータ役を務めたテレビ番組も多数あり。過去にアルバイトで習得したオムライス作りをスタッフへ教えるほど食通とか。
学習塾に向いている貸店舗の特徴
貸店舗も立地条件によって向き不向きが存在していますが、学習塾を開業する場合、どのような貸店舗が向いているのでしょうか。
それは「駅やバス停からできる限り近い」「目立つ場所にある」「できるだけ低層階を選ぶ」「通学路沿いにある」「駐車場や駐輪場が設けられている」「好みの看板が設置できる」ことです。
まずはこれらの条件に合う物件を探してみるのがよいでしょう。
駅やバス停からできる限り近い
学習塾は受験対策に通う人が大半を占めています。
そのため、高校受験や大学受験を控えている中学生や高校生が多いと言えるでしょう。
もちろん中学校や小学校も受験が行われているので、小中学校の受験対策に通う人もいます。
ようするに子供が通う場所でもあるため、自宅から少々距離がある場合には、鉄道やバスを利用することもあるのです。
そのため、駅やバス停から近い場所にある方が通いやすくなるので、より生徒が集まりやすいと言えるでしょう。
しかも駅やバス停の近くは人通りが多い傾向にあるので、多くの人の目に留まりやすくなります。
せっかく学習塾の広告や看板を出しても、人の目に触れなければ宣伝になりません。
宣伝がしやすい上に生徒が通いやすいことが重要なので、できれば駅やバス停から近い場所にある貸店舗を選ぶのがよいでしょう。
ただし、駅やバス停の近くは交通が不便な場所に比べて家賃が高くなることが多いので、予算とよく照らしわせて決める必要があります。
目立つ場所にある
学習塾に向いている場所というのは、人目に付きやすい目立つ場所にあることも重要です。
例えば人が多く集まる駅前、交通量が多い国道沿いにある、人が集まりやすい大きな商業施設などが近くにあるなどです。
有名な学習塾であれば、多少不便な場所でも入塾希望者が自然と集まってくるでしょう。
しかし、1から学習塾を始める場合には、全く知名度がない状態です。
そのため、目立つ場所に看板や広告を設置しないと、最初のうちは生徒が集まりにくくなってしまいます。
だからこそ目立ちやすく人通りの多い場所が適しているのです。
できるだけ低層階を選ぶ
学習塾の開業が可能な物件を選ぶ場合、1階が空いていれば1階が最適な場所になります。
なぜなら通行人の目に留まりやすいですし、気軽に入ることができるからです。
できれば外から学習塾の中が見えるとよりよいでしょう。
外から中の様子がわかってしまうと、勉強に集中できないと思う人もいるでしょうが、入塾前だと中の様子が分かった方が安心する人も多いのです。
可能であれば1階で中の様子がうかがえる物件がよいのですが、どうしても希望する物件がないのであれば、できるだけ低階層の物件を選ぶのがよいでしょう。
通学路沿いにある
学習塾は通いやすいことも重要です。
通いやすい条件としては、自宅から近いことも挙げられます。
できれば通学路沿いにあるのがよいでしょう。
通学路とは言っても、どこの学校の通学路でもよいというわけではありません。
例えば高校受験を目的に勉強を教える学習塾があったとします。
このような場合、塾に通う対象年齢は中学生になるので、近くに中学校があり、その中学校の通学路沿いでなければ意味がありません。
通学路沿いに絞って探すのは難しいでしょうが、発見できる可能性もあるので探してみることをおすすめします。
駐車場や駐輪場が設けられている
学習塾に通う場合、自転車を使う生徒もたくさんいます。
小学生を対象とした学習塾であれば、親が車で送り向かいをすることもあるでしょう。
中学生や高校生であっても、自宅から遠ければ親が送迎を行うことも十分あります。
そのため、駐車場や駐輪場が設けられている物件が望ましいです。
駐車場や駐輪場がないと、路上に駐車することになり、住民から苦情が来ることや、警察から注意される可能性も高いでしょう。
通行人にも迷惑が掛かるので、駐車スペースや駐輪のスペースがあることも重要になります。
好みの看板が設置できる
ここに学習塾があるということを知らせるために、必要不可欠なのが看板です。
学習塾として利用できる物件を借りたのだから、看板が設置できるのは当たり前と思う人もいるでしょうが、看板を設置するためには許可を取らなければいけません。
思うように看板が設置できないと、生徒を集めることもできなくなります。
看板は地面に置くタイプだけではなく、高い場所に設置するタイプもあります。
高い場所に設置することで、多少離れている場所からも確認できるため、何としても設置したいと考える人もいるでしょう。
また、地域によっては赤や黄色など、特定の色を使用した看板を設置することを禁止している自治体も存在しています。
そこで物件を探すときには、自分が希望する看板が設置できることも確認しておく必要があります。
多少人通りが少ない場所であっても、目立つ看板を設置することで多くの入塾希望者を獲得できる可能性があるのです。
借りる物件の構造にも注目する
学習塾として使用可能な賃貸物件にもいろいろな種類があります。
建物の構造も物件によって異なるのですが、学習塾では生徒全員に説明が聞こえるように、大きな声で講習を行うのが一般的です。
そのため、周辺の住民に迷惑がかからないように、防音性の高い構造の物件を選ぶ人も多いのです。
そこで構造別にどのような特徴があるのか見ていきたいと思いますが、大きく分けると「木造」「軽量鉄骨造」「重量鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」があります。
木造
木造は名前の通り、主要となる骨組みに木材を使って建築する方法です。
一軒家の場合には木造建築が多くなっていますが、主な特徴としては断熱性に優れている点でしょう。
また、木材は天然素材になるので、健康によいという特徴もあります。
しかし、遮音性はあまり優れておらず、講義の際の声が響きやすいと言えるでしょう。
耐震性も他の構造よりは低くなっているため、学習塾を運営するにはあまり向いているとは言えません。
木造建築の学習塾を借りる場合には、高規格で建設されていることや、防音カーテンなどで対策がしやすい物件を選ぶのがよいでしょう。
軽量鉄骨造
小規模な集合住宅などでは、軽量鉄骨造となっているところもたくさんあります。
木造に比べて耐震性が高いという点や、広い空間を作りやすいなどのメリットもありますが、遮音性は木造とそれほど変わらないと言えるでしょう。
熱が伝わりやすいという特徴もあるので、断熱性も低くなっています。
現在ではエアコンがあるので、断熱性に関してはそれほど気になることはありませんが、周辺が住宅街の場合には、防音対策は行った方がよいでしょう。
重量鉄骨造
重量鉄骨造は、比較的大きめの集合住宅などでよく用いられています。
遮音性は木造や軽量鉄骨造よりも高いですが、基本的には軽量鉄骨造と同じく、断熱性にはあまり優れていません。
しかし、耐震性には優れていますし、大きな空間を作りやすいなどのメリットがあります。
軽量鉄骨造よりも、遮音性に優れているという点では重量鉄骨造の方が学習塾を運営するには適している構造だと言えるでしょう。
鉄筋コンクリート造
柱や梁などに鉄筋を入れて造られているのが鉄筋コンクリート造になります。
大型の集合住宅やビル、商業施設などで用いられており、耐震性もかなり高い構造です。
耐火性や気密性にも優れていますし、遮音性も鉄骨造や木造よりも高くなっているので、学習塾を経営するには最も適している構造と言っても過言ではありません。
ただし、断熱性が低いという点や、気密性が高いので結露が発生しやすいなどのデメリットもありますが、デメリットをあらかじめ知っておけば対策も立てられます。
料金も事前にチェックしておく
いくら学習塾に適した物件であっても、料金が高くて毎月の支払いが苦しいようでは意味がありません。
逆に家賃が安すぎるのもよくないでしょう。
家賃が相場よりもかなり安いということは、必ず安いなりの理由があるからです。
まずは借りたい地域の相場を調べ、極端に安くなっていないか、きちんと支払っていける金額であるか確かめましょう。
学習塾を借りる場合には、初期費用として敷金や礼金、仲介手数料に火災保険料、保証会社を使う場合には加入料が必要になります。
もちろん毎月家賃を支払わなければいけませんし、退去するときには修繕費が掛かる場合も多いでしょう。
特に敷金は住宅に比べて高くなっている傾向にあります。
住宅の場合には、大体家賃の1ヶ月分や2ヶ月分に設定されていることが多いですが、学習塾の場合には3ヶ月分から半年分に設定されていることが多いのです。
料金も学習塾を借りる上で重要な判断基準となるので、事前のチェックは欠かせません。
【学習塾・教室向けの貸店舗の探し方】構造や立地条件のポイント!まとめ
学習塾を経営するのに向いている物件というのは、駅やバス停から近く、人通りが多い場所です。
また、国道など車通りや人通りが多い場所、駐車場や駐輪場が設置されているところになります。
他にも目立つ看板が設置できることや、家賃が相場とかけ離れていないことなども判断基準となるでしょう。
学習塾では大きな声を出す必要があるので、できれば遮音性に優れている構造の建物が適しています。
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