【ラーメン屋開業の立地条件とは?】見極める3つのポイントなど解説!
「独立開業」ラーメン屋をするならどんな立地を選ぶべき?
ラーメン屋を始めるにあたって、立地選びは非常に重要です。
どのような立地を選べばよいのでしょうか。
ラーメン屋を開業するのに適しているとされる5つの立地。
それぞれのメリット・デメリットを見ていき、立地選びのポイントを詳しく解説していきます。
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テナント情報に詳しいプロのポイント
賃貸専門家:内田紘一
資 格:宅地建物取引士
宅地建物取引士保有で業界10年以上のベテラン!先読みする性格を武器に数多くの賃貸媒介をこなし、特に学生では成約数TOPクラスの実績。休日の日は家族・愛犬と車中泊をしながら、各地の有名観光地巡りなどドライブをする事が趣味です。奈良市はもちろん、生駒市・大和郡山市など、エリアを問わず奈良に詳しい賃貸専門家の内田がご紹介します。
ラーメン屋開業に適しているのはどんな場所?
ラーメン屋は、味さえ良ければお客さんが来るものではありません。
どんな客層をメインに考えるか――。
つまりお店の「ターゲット」を設定し、そのターゲットの来店が多く見込める立地を選ぶことが必要不可欠です。
一般的にラーメン屋の開業に適しているとされる立地は、次の5つ。
①国道・幹線道路沿い(ロードサイド)
②オフィス街・学生街
③繁華街・飲み屋街
④住宅街
⑤駅周辺
さっそくそれぞれの立地でどのような客層を見込めるかや、メリット・デメリットを見ていきましょう。
①国道・幹線道路沿い(ロードサイド)
国道・幹線道路など大きな道路沿いに展開する店舗は、ロードサイド店舗と呼ばれています。
ロードサイド店舗で見込める主なターゲットは、ファミリー層や肉体労働系の作業員です。
商業施設が並ぶ生活道路沿いであればファミリー層が多く、メニューのバリエーションが豊富であると好まれるでしょう。
貨物輸送に使われる産業道路沿いであれば肉体労働系の作業員が多く、こってり系など濃い味のラーメンが人気になりやすいです。
ロードサイドにラーメン屋を開業するメリットとしては、都心部に比べて家賃が抑えやすい点。
それと、新規の顧客を開拓しやすい点です。
交通量の多い道路沿いであるため、通りがかりの人が来店してくれやすい環境であると言えるでしょう。
ただし、車で通行している人相手になりますから、通りすぎてしまわれないよう、視認性の高い店構えにすることが求められます。
ロードサイドに開業するデメリットとしては、まずチェーン店と競合しやすい点が挙げられます。
ロードサイドには有名なチェーン店も多く出店しています。
車で移動する人はスピーディーにお店を決めなければならないため、知名度のない個人店よりも味に予想のつく有名チェーン店を選びがちです。
また、多くのロードサイド店舗は郊外のため、お店のことを知ってもらうための宣伝に都心部よりも時間とお金がかかる点もデメリットと言えるでしょう。
②オフィス街・学生街
オフィス街・学生街ではビジネスパーソンや学生さんが主なターゲットとして見込めます。
そのため限られた時間と予算でランチを済ませたいお客さんの要求に応えられる「早い」「安い」「うまい」お店が求められます。
オフィス街・学生街に開業するのであれば、セルフサービスを取り入れるなど効率的なオペレーションを重視しましょう。
オフィス街・学生街に開業するメリットとしては、リピーターが付きやすい点と、口コミで拡散してもらいやすい点が挙げられます。
ビジネスパーソンや学生さんは、会社や学校近くの限られたエリア内でお店を選ばなければならないため、一度気に入ってもらえれば「今日もこのお店で食べよう」となりやすいのです。
学生さんはとくに、SNSでの情報拡散も期待できます。
リピーターになってもらうため、ポイントカードやクーポンを導入するのも効果的です。
オフィス街・学生街に開業するデメリットは、ランチタイム以降や休日は客入りが落ちてしまう点です。
平日のランチタイムという限られた時間内で十分な売り上げを確保できるようお店の回しかた・集客に工夫が求められます。
③繁華街・飲み屋街
繁華街・飲み屋街は多くの人が集まる場所のため、人気が高い立地です。
メリットとしては、なんといっても集客のしやすさ。
通る人が多いので、一度行列を作れたらそれを見てさらに人が集まる流れが期待できます。
居酒屋の周辺に出店すれば、「お酒のシメのラーメン」需要も見込めるでしょう。
逆にデメリットとしては、人気が高い立地のため物件の家賃が高いこと。
地域によっては治安に不安があること。
そして、競合の多さです。
競合店舗が多いため、どれだけ通行人の興味を引けるかは非常に重要です。
店がまえもそうですし、独自性の高いメニューを開発したり立地に合ったお酒やおつまみをメニューに加えたり。
たくさんのライバルに負けないお店づくりが求められます。
④住宅街
住宅街では、ファミリー層が主なターゲットとして見込めます。
メリットとしては、都心部と比較して家賃が安めである点と、競合が少ない点が挙げられます。
ライバルとなる店舗が少ないため、周辺に住んでいる方々に一度お店を気に入ってもらえればリピーターになってくれる期待が持てます。
デメリットは、繁華街と比較して人通りが少ない点、つまり集客しにくい点がひとつ。
もうひとつは、住宅街は人の出入りが流動的でないため、新しいスタッフが必要になったときに募集をかけても集まりづらい点です。
住宅街で開業するなら、手軽に食事をとりたい需要に合わせて工夫してみましょう。
テイクアウトやデリバリーを行うのもひとつの手です。
⑤駅周辺
駅周辺、いわゆる「駅チカ」は、人通りが多い立地です。
そのためメリットとしては、集客のしやすさ・お店の認知度の上げやすさが挙げられます。
また、近くに商業施設がある場所ならショッピングの合間に食事をしたい需要も見込めるでしょう。
デメリットは、人気の立地のため家賃が高い点と、競合店が多い点。
速いサイクルかつ継続的に一定の売上を確保していかなければ、お店を続けていくのは難しいでしょう。
SNS中心のプロモーション展開をするなど、家賃以外のコストを削減する工夫も大切です。
ラーメン屋に適した立地を見極める3つのポイント
ラーメン屋を開業するに適した立地を見極めるにおいて、一体どこを見て判断すればよいのでしょうか。
具体的な3つのポイントをご紹介します。
①人通り・交通量の多さ
まず、人通りや交通量が多い場所であれば、お店の存在を認知してもらいやすく、お客さんに来てもらいやすくなります。
「ここに開業してはどうか」と検討しているエリアについては、事前に人通り・交通量の正確なデータを集めましょう。
自治体や地域の商工会議所などがデータを公開しています。
加えて、実際に現地へ行きご自身の目で確認することも重要です。
データだけでは見えてこなかった、自分目線での気づきが得られるかもしれません。
②視認性の高さ
人通り・交通量だけでなく、物件の視認性の高さもチェックしましょう。
「道を歩いていて、その物件が目に留まりやすいかどうか」ということです。
例えば狭い路地裏にぽつんとあるような物件は視認性が低く、いくら人通りの多いエリアでもお店を認知してもらいづらいでしょう。
もちろんそういった物件も、隠れ家的お店にするなど展開の仕方によっては立地を活かすことも出来なくはありません。
ですが一般論として、ラーメン屋として人気店にするには難しいと言えます。
視認性の高さを確認するには、実際に現地を歩いて見るのが最も確実です。
③周辺店舗の客層とのマッチ
周囲の店舗を利用する客層が、自店舗とマッチするかどうか。
これも立地を見極めるうえで欠かせない要素です。
客層がうまくマッチすれば、周囲の店舗を利用した人が、自分のお店にも立ち寄ってくれる可能性があります。
例えば家系ラーメンのお店であれば、周囲にパチンコ店があると、パチンコ店の利用者が寄って行ってくれやすい傾向にあります。
どういったお店が近くにあれば自店舗のターゲットとマッチするか、よくイメージして物件を探しましょう。
ラーメン激戦区に出店するには?
「ラーメン激戦区」と言われる、人気のラーメン屋が集まるエリアが全国あちこちにあります。
そういった場所に出店するのはどうなのでしょうか。
考えられるメリットとしては、元々ラーメン屋が集まる場所として認知されているエリアですから、ラーメンを求めて人々が多くやってきます。
うまく立ち回れれば非常に集客しやすい場所と言えるでしょう。
愛好家による口コミ効果も期待できます。
ですがデメリットとして、ひしめく人気店に埋もれてしまったり、比較されてしまったりといった点が挙げられます。
人気のお店はラーメンの味だけでなく、スタッフのオペレーションやメニューの提供スピードも洗練されているもの。
経験値の差がはっきりと表れ、お客さんにがっかりされてしまうリスクがあります。
ラーメン激戦区でやっていくには、ラーメンの味は大前提として、オペレーションを洗練させること。
そして何より、お店のオリジナリティを確立することがカギとなります。
オリジナリティの確立に欠かせないのが、ターゲットの明確化です。
一例として、若い女性をターゲットとして化学調味料無添加のラーメンやスイーツを提供し、店構え・内装からも「ラーメン屋は女性が一人で入りづらい」というイメージを払拭するなど、独自色を打ち出しているお店があります。
どういう性別や年代の方に来てほしいかをはっきり設定し、それに合わせたお店づくりをすることで、オリジナリティは生まれていくのです。
設定したターゲットの方々がどのようなニーズや悩みを抱いているか。
そこに着目し、解決策を打ち出すのも大切なことです。
まとめ~明確なターゲット設定が成功の秘訣~
いかがでしたでしょうか。
今回はラーメン屋の開業に適した立地について見ていきました。
ラーメン屋として成功するにはターゲットとなる客層にマッチした場所選び・物件選び・お店づくりが欠かせません。
明確なターゲット設定こそが成功の秘訣。
どんな客層に好んで来てもらいたいのか、まずはしっかりと考えましょう。
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