【キャッシュレス決済導入の流れや必要なものは?】メリットや注意点を解説
キャッシュレス決済の導入に必要なものは?利用の流れと注意点
これからお店を開こうと思っている人は、どのような業種であれキャッシュレス決済は必要な設備になるでしょう。
キャッシュレス決済を導入すれば、販売機会が拡大したり、客単価が上がるなどの効果が期待できます。
そのため、キャッシュレス決済の導入は必須だと言えるのですが、導入する際にはお店に合った決済端末の準備や通信環境の整備などをしなければいけません。
そこで、今回はキャッシュレス決済の導入するときに欠かせないものや、導入の流れ、導入するメリットなどをわかりやすくご紹介します。
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賃貸専門家:安達竜哉
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士の資格保有。特技は少林寺拳法とお部屋探し。奈良の不動産業界で10年以上、単身からファミリーの方など、年間で200部屋以上の仲介実績。特に奈良市内のマンション名を出して貰えれば殆どわかる自信あり。奈良市の賃貸事情に詳しい安達による、暮らしに関するお役立ち情報をお届け。
キャッシュレス決済を導入するには
まずは、キャッシュレス決済を導入する際に必要なものや通信環境などについて確認しましょう。
ここでは、決済端末やPOSレジなど、キャッシュレス決済に不可欠なものについてご紹介します。
決済端末
ひとくちにキャッシュレス決済と言ってもクレジットカードやデビットカード、QRコード、ICカードなど、さまざまな種類があります。
そのため、それぞれの決済方法に合わせた端末を用意する必要があります。
クレジットカードの決済端末は、レジの横に設置する据え置き型タイプと、持ち運びができるポータブル型タイプの2種類があります。
また、電子マネーでの決済にはスマートフォンやICカードなどを利用します。
スマートフォンの場合、お客さんがスマホアプリのバーコードを提示する方法や、店側が提示するバーコードをお客さんに読み取ってもらう方法などがあります。
ICカードの場合は、お客さんにカードを端末にかざしてもらう方法が主流です。
POSレジ
POSというは「Point of sale(販売時点情報管理)」のことで、POSレジはバーコードを読み込んだ商品の情報を蓄積できるレジのことです。
POSレジを導入すれば、コードを読み取るだけで在庫や売上などのデータを収集できるので店舗の管理がしやすくなります。
また、複数の店舗でデータを共有できるので、支店などの展開を考えている場合はオープン時からPOSレジを導入することをおすすめします。
通信環境
キャッシュレス決済はインターネットを利用するので通信環境の整備は必須です。
ただし、店舗にWi-Fiなどの通信環境がなければ初期費用として工事費が掛かり、月額料金も発生するので必要経費として考えましょう。
また、インターネット開設には申込みから完了までに時間が掛かることがあるので、キャッシュレス決済導入を決めたら早めに工事を申し込みましょう。
キャッシュレス決済を導入するまでの流れ
キャッシュレス決済を提供している業者はいくつもあり、それぞれが多彩なサービスを展開しています。
そのため、ひとつに絞るのは大変かもしれませんが、お店の状況や周辺地域の特性などを考慮して選びましょう。
ここではキャッシュレス決済を導入するまでのおもな流れを簡単にご紹介します。
まずは導入するキャッシュレスサービスを選ぶ
キャッシュレス決済の導入が決まれば、まずはどのキャッシュレスサービスを利用するか決めましょう。
キャッシュレスサービスを提供している決済事業者はたくさんありますが、すべての事業者と契約するのは難しいので、一つか二つに絞り込まなければいけません。
集客のためにできるだけ人気のサービスを導入したいところですが、業種や立地によって特性があるので事前にしっかり調べましょう。
人気のキャッシュレスサービスでも、店舗を開店予定の地域ではあまり普及していないということも考えられます。
決済事業者や決済代行業者と契約する
キャッシュレス決済を導入するときは、決済事業者と直接契約するパターンと決済代行業者を利用するパターンがあります。
どちらにもメリットとデメリットがあるので、よく検討しましょう。
決済事業者と直接契約する場合は仲介手数料が掛かりませんが、利用したいサービスの数だけ契約しなければいけないので導入までの手間暇が掛かります。
また、決済手数料の支払いも事業者ごとになるので煩わしさがあります。
その点、決済代行業者は各決済事業者との契約を仲介してくれ、窓口にがひとつになるので管理するのが簡単です。
ただし、代行業者への手数料が掛かるので、初めて導入するときやコストを抑えたいときは、決済事業者と直接契約するほうがいいかもしれません。
キャッシュレス決済に使う機器を用意する
キャッシュレス決済サービスを利用する事業者が決まれば、決済方法に応じて決済端末を用意する必要があります。
決済代行業者との契約なら最適な端末を提案してくれるので、お店に合ったものを選びましょう。
キャッシュレス決済を導入するメリット
ここまでキャッシュレス決済を導入する手順などを紹介してきましたが、ここではキャッシュレス決済を導入するメリットについてご紹介します。
販売機会が広がる
最近はキャッシュレス決済が当たり前になっていますから、導入していないと逆に販売機会を失うことになりかねません。
たとえば少し高額の商品を買おうとしたお客さんが現金の持ち合わせがなくて、購入をあきらめてしまうかもしれません。
また、最近は現金を持ち歩かない主義の人が増えていますから、キャッシュレス決済を導入していない時点で、その人たちの入店を断っているのと同じだと言えます。
客単価が上がる
キャッシュレス決済は現金が見えないので、現金払いと比べると客単価が上がる傾向にあります。
現金の場合は手持ちのお金が限られているので、たくさんお金を使いたくても限度があります。
その点、キャッシュレスの場合は手持ちのお金に関係なく支払われるので、客単価が上がると考えられます。
そのため、客単価を上げるためにはキャッシュレス決済を導入することは効果的だと言えるでしょう。
効率化によりコストを削減できる
キャッシュレス決済を導入すると金銭のやり取りがなくなるのでレジ業務が効率化できますが、メリットはそれだけではありません。
レジ業務の効率化だけでなく、お店の店舗の運営を効率化できることもメリットになります。
キャッシュレス決済では決済機能だけでなく、在庫管理などができるアプリをインストールすれば、店舗運営の効率化とコスト削減につながるでしょう。
キャッシュレス決済を導入する際の注意点
最後に、キャッシュレス決済を導入するときに注意したいことをご紹介します。
導入するためのコストがかかる
ここまで見てきたように、キャッシュレス決済を導入するには専用端末を用意するなどの費用が発生します。
どの端末を選ぶかにもよりますが、どれも数万円程度は掛かると考えておいたほうがいいでしょう。
予算に合う端末を比較検討してみてください。
また、特に高額だとされているのが、POSレジと決済端末が一体となった端末です。
そのため、個人店よりも比較的予算に余裕のある規模の大きな店舗に採用されることが多いようです。
個人店でも安くて簡単に取り入れやすいのが、無線通信タイプのポータブル端末です。
レジから離れていても決済できるので、たとえばカフェやレストランなど、客席で会計をするときに便利です。
ほかにも、スマホやタブレットにカードリーダーを接続するタイプなど様々な端末があるので、お店の規模やコンセプトに合わせて検討してみましょう。
決済時に手数料がかかることがある
各決済サービス会社によりますが、キャッシュレス決済を導入すると決済するたびに決済額の数パーセントが手数料として発生する場合があります。
店舗の規模などによって手数料は変わりますが、毎月のコストとして考えておかなければいけません。
また、決済代行会社を利用した場合は代行会社に手数料を支払います。
これらのコストが発生しても、キャッシュレス決済サービスを取り入れるべきかどうかを判断することが大切です。
予期せぬトラブルで使えなくなることがある
通信障害や停電などのトラブルが起きると、キャッシュレス決済ができなくなる可能性があります。
そのため、そのようなトラブルが発生したときの対処法、たとえば「バックアップ電源を用意しておく」「現金でも支払えるシステムを残しておく」などをあらかじめ考えておく必要があるでしょう。
【キャッシュレス決済導入の流れや必要なものは?】まとめ
今回は、キャッシュレス決済の導入についてご紹介しました。
最近はさまざまなキャッシュレスサービスがあるため、どのサービスを利用すればいいのか頭を悩ませるところです。
しかし、キャッシュレス決済には業務を効率化したり、客単価を上げたりする効果があるため、お店を開くならぜひとも導入しましょう。
ただし、あれもこれもと導入するのではなく、予算や地域の特性などを考えてもっとも効果的なサービスを導入することが大切です。
ぜひ、今回の記事を参考にキャッシュレス決済サービスの導入を検討してみてください。
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賃貸専門家:安達竜哉
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