【憧れのお花屋さんの開業何が必要?】資格や資金について解説!
お花屋さん開業に必要な準備と流れ、持っていると便利な資格とは
花屋は他の業種に比べて開業しやすいと言われていますが、継続して続けるのが難しい業種です。
そこで花屋を開業するための方法や、事前にやっておいた方がよいことなどを紹介していきます。
また、花屋を経営するメリットやデメリットにも触れていきます。
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テナント情報に詳しいプロのポイント
賃貸専門家:古川 真史
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
奈良在住25年以上。宅地建物取引士・賃貸経営管理士の資格保有。ルームアドバイザーとしてのキャリア18年以上の大ベテラン。不動産賃貸の関連はすべて媒介経験あり。奈良出身ではないのに奈良まほろばソムリエ検定(奈良通1級)取得する奈良への溺愛っぷり。奈良マニアの古川より独自な目線で賃貸情報を多数お届けします。
いろいろある出店の仕方
現在では花屋を出店する方法が複数あります。
以前は「店舗経営」一択でしたが、現在では「ネットショップで経営」「フランチャイズ経営」といった選択肢があります。
どのようなメリットやデメリットがあるのか、どういった特徴があるのかを見ていきましょう。
店舗経営
現在でも最も一般的な出店方法が店舗経営です。
店舗経営の場合でも、自分で店を購入する方法もありますし、賃貸物件を利用する方法もあります。
資金に余裕があれば店舗を購入するのもよいですが、最初はあまり資金が用意できない人も多いでしょう。
そんなときには賃貸物件を借りて経営を始めるようになります。
店舗を購入する場合も、賃貸物件を借りる場合も、注意するべきことは立地条件です。
人通りが多い場所でないと経営が難しくなりますし、人が多くても利用する人が少なければ経営が難しくなります。
まずはどのような人が花屋を利用するのかを調べ、購入してもらえそうな人が多い場所を選ぶことも重要です。
初期費用も高くなってしまうので、資金には十分余裕を持っておかなければいけません。
最初は店のことを知らない人も多いので、宣伝も行う必要があります。
ネットショップで経営
最近どんどん増えているネットショップでの経営ですが、花屋もネットショップで経営することができます。
ネットショップのメリットは、初期費用が少なくて済む、自宅で気軽に営業できる、内装などを気にする必要がないなどがあります。
気軽に始められるのが大きなメリットなのですが、デメリットも存在しているのです。
ネットショップは店舗経営やフランチャイズ経営と違い、店が人目につくことがありません。
そのため、宣伝をしなければ誰も店のことを知らない状態である上に、偶然店を見つけてくれる人も皆無に近いです。
そのため、宣伝がとても重要になりますし、最初は売り上げが十分得られないことも多いでしょう。
店がないということは、ホームページを充実させなければいけないので、ネットに関する知識も身につける必要があります。
注文が来たら毎回発送や梱包が必要ですし、在庫を置くスペースも必要です。
このような点を把握した上で、ネットショップで経営するか決めるのがよいでしょう。
フランチャイズ経営
フランチャイズ経営であれば、店舗経営より初期費用を抑えることができます。
本部からいろいろとサポートをしてもらえるので、経験がなくても経営しやすいのが大きなメリットです。
ただし、取り扱う商品や内装がある程度限定されてしまうことや、売り上げの一部は本部のものになってしまうなどのデメリットもあります。
どの経営方法にも一長一短があるので、自分にはどの経営方法が合っているのかよく検討しなければいけません。
開業や運営に必要な資金の内訳
花屋を開業するには資金が必要ですし、運営を続けていくのにも費用は必要です。
主に必要となる費用の内訳は「工事費用」「賃貸料」「宣伝費」「仕入れ費用」「人件費」「光熱費」になります。
運営方法によっては、一部費用が不要になります。
これ以外にも税金や車代など、いろいろとお金が必要です。
工事費用
ネットショップで経営する場合や、フランチャイズ経営をする場合には抑えることができる工事費用ですが、店舗経営をするのであれば必要不可欠です。
改装工事はかなり費用が高くなるので、十分余裕をもっておかなければいけません。
賃貸料
最初は自分の店ではなく、賃貸を利用することも多いでしょう。
賃貸を利用すれば、毎月家賃を支払うことになりますし、初期費用として敷金や礼金、仲介手数料や保証金などが必要になります。
店舗を購入するよりはかなり安いですが、ある程度資金は必要になりますし、立地条件によっても必要な費用が異なります。
ただし、立地条件が悪いと顧客が十分獲得できないこともあるので、賃貸料よりも立地条件を優先させた方がよいでしょう。
宣伝費
どのような経営方法でも必要になるのが宣伝費です。
宣伝の方法はいろいろとあるので、やり方によっては資金を少なく抑えることもできます。
主な宣伝方法としては、広告やチラシ配り、看板の設置やSNSでの呼びかけなどがあります。
仕入れ費用
花屋は売る花を仕入れなければいけませんので、必ず仕入れ費用が必要になります。
自分で経営するのですから、仕入れ費用もきちんと用意しないといけません。
仕入れるのは花だけではなく、ラッピングなどの資材も含まれます。
人件費
自分だけで経営するなら必要ありませんが、人を雇うのであれば人件費も必要になります。
家族経営ならある程度融通が利くでしょうが、他人を雇用するのであれば、きちんと給料を取り決めて支払わなければいけません。
人件費もきちんと計算に入れておきましょう。
光熱費
花屋でも必ず照明はいりますし、水も必要不可欠なので、光熱費も掛かってしまいます。
光熱費は最初に支払うのではなく、後から支払うのが一般的なので忘れがちですが、計算しておかなければいけない費用になります。
花屋を開業するまでの流れ
花屋を開業する前に、事前に計画を立てておく必要があります。
そのためには開業までの流れを知ることが重要ですが、主な流れとしては「資金の調達」「出店の方法を決めておく」「物件を探す」「仕入れ先を決める」「手続きをする」となります。
資金の調達
花屋も無一文では開業できませんので、まずは資金が十分あるのか把握しておきましょう。
主な資金としては、物件を借りるための費用、店舗の改装や備品購入に使用する費用、仕入れのための費用、人件費や光熱費、宣伝費などになります。
資金が十分手元にないのであれば、日本政策金融公庫から融資を受けることもできるので、検討してみるとよいでしょう。
資金は開業前にも必要になりますが、開業後にも必要になります。
出店の方法を決めておく
出店の方法も現在では店舗経営やフランチャイズ経営、ネットショップ経営などがあるので、どの方法で出店するのかあらかじめ決めておかないといけません。
出店方法によって必要な資金などが異なるので、事前に情報収集を行いましょう。
物件を探す
フランチャイズ経営やネットショップであればともかく、店舗経営をするのであれば、賃貸を利用する場合も店舗を購入する場合も、物件を探す必要があります。
物件はインターネットで探す方法が一般的ですが、中にはインターネットに記載されていない物件もあります。
よさそうな不動産屋を見つけることができたけれど、よい物件が見当たらないのであれば、インターネットに記載されていない物件がないか聞いてみるのがおすすめです。
仕入れ先を決める
花屋を経営するのであれば、花の仕入れ先を決めておかないといけません。
仕入れ先は仲卸業者が一般的ですが、ネットショップを経営するのであれば、インターネット販売で仕入れる方法がよいでしょう。
他にも卸売市場で仕入れる方法がありますが、新規参入の場合には難しいので、ある程度実績を積んでから利用するようになります。
手続きをする
資金や仕入れ先、運営方法などが決まったら、後は手続きをすれば開業が可能です。
花屋の場合は手続きも簡単で、管轄の税務署に個人事業の開業廃業等届出書を提出するだけで開業できます。
自分が経営者となるので、確定申告も自分で行う必要があります。
確定申告をするのであれば、青色申告特別控除を受けるために、個人事業の開業廃業等届出書と一緒に所得税の青色申告承認申請書も提出しておくとよいでしょう。
持っていると便利な資格
花屋を経営するのに特別な資格は必要ありません。
しかし、持っていると便利な資格がいくつか存在しています。
それは「カラーコーディネーター」「フラワーデザイナー」「フラワー装飾技能士」ですが、他にもいくつか存在しています。
自分で取りたいと思った資格を取得しておくのもおすすめです。
カラーコーディネーター
カラーコーディネーターの資格は、東京商工会議所というところが認定している資格になります。
カラーという名前からも想像できるでしょうが、色彩の知識が求められる資格で、花束やラッピングなどに活かせます。
フラワーデザイナー
フラワーデザイナーの資格は、公益社団法人日本フラワーデザイナー協会というところが認定している資格です。
主に花の装飾や花を使用した造形物に関する知識が求められます。
花を使っていろいろなデザインを企画するときに役立つでしょう。
フラワーデザイナーには1級から3級まで存在しており、1級が最も取得するのが難しくなっています。
フラワー装飾技能士
フラワー装飾技能士は、民間資格ではなく国家資格となっています。
他に花に関する国家資格は現在存在していないため、どれを取得するのか迷った場合には、フラワー装飾技能士の資格を取っておくとよいでしょう。
取得するには都道府県職業能力開発協会が実施している学科試験と実技試験に合格しなければいけません。
フラワー装飾技能士には1級から3級まで存在していますが、より高いランクの級を取得するためには、一定以上の実務経験が必要になります。
【憧れのお花屋さんの開業何が必要?】まとめ
花屋を開業するためには、開業資金や運営資金などが必要になりますし、個人事業の開業廃業等届出書の届け出も必要になります。
仕入れ先や出店方法も決める必要がありますが、他の店舗よりも開業しやすくなっています。
最初のうちは顧客を獲得するのが難しため、宣伝も必要不可欠です。
できれば資格を取得しておくと、運営を有利にすすめられるでしょう。
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テナント情報に詳しいプロのポイント
賃貸専門家:古川 真史
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
奈良在住25年以上。宅地建物取引士・賃貸経営管理士の資格保有。ルームアドバイザーとしてのキャリア18年以上の大ベテラン。不動産賃貸の関連はすべて媒介経験あり。奈良出身ではないのに奈良まほろばソムリエ検定(奈良通1級)取得する奈良への溺愛っぷり。奈良マニアの古川より独自な目線で賃貸情報を多数お届けします。