【憧れのパン屋を開業する為には?】必要な資格や資金について
パン屋を開店・経営するにはどうすればよいのか
最近はパンを食べるという人が増えているので、パン屋を経営したいと考えている人もいるでしょう。
パン屋を経営するためには、事前にいろいろと準備が必要になりますし、経営後も重要な点がいくつか存在しているので確認していきます。
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賃貸専門家:木寅 昌紀
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
宅地建物取引士の資格保有。奈良市の賃貸業界屈指のオールラウンドプレーヤー。奈良市の新築から既築の物件まで情報を網羅。特に新築物件は人気があるので、皆様にいち早く情報をお届け!豊富な知識で紹介も多く年間成約数は弊社ランキングTOPの実績。「奈良生まれ、奈良育ち」の木寅が「ピタッ」とくる奈良市の賃貸情報を配信。奈良の賃貸物件の事はお任せあれ!
パン屋を経営するための資格
パン屋を経営したいと考えた場合、開業する前にやっておくべきことがあります。
それは資格を得ることですが、パン屋を経営するためには絶対に必要な資格があるのです。
必ず必要になる資格以外にも、取得しておくとよいおすすめの資格もあるので、併せて見ていきましょう。
必ず必要になる資格は「食品衛生責任者」です。
必須ではありませんが、取得しておくとよい資格も複数存在しています。
その資格とは「パン製造技能士」「手作りパンソムリエ」「ベーカリーパティシエ」「パンアドバイザー」「パンシェルジュ検定」「パンコーディネーター」になります。
他にもいくつかありますが、全て取得するのは難しいでしょう。
必須となる資格はもちろん取得しなければいけませんが、その他の資格は自分が取りたいと考えている物に絞って取得するのがおすすめです。
食品衛生責任者
食品衛生責任者の資格は、パン屋を経営する上で必須となる資格です。
家族で経営するなど、複数人で経営する場合には、誰か1人だけ取得するだけで問題ありません。
取得の仕方は食品衛生協会という団体が食品衛生責任者講習会を行っているので、申し込んで受講します。
その後手続きをすれば取得できるので、そこまで取得するのが難しいというわけではありません。
パン製造技能士
パン製造技能士の資格は、パン屋を経営する上で必ず必要になる資格ではありません。
しかし、パン製造技能士は国家資格であるため、取得しておくと経営を有利に進められることもあります。
職業能力開発協会というところが検定を行っているのですが、民間資格ではないので、申し込めば誰でも簡単に資格が取れるわけではありません。
試験を受けるためには一定の実務経験も必要になるのです。
手作りパンソムリエ
手作りパンソムリエは民間資格になるので、国家資格であるパン製造技能士よりは取得しやすいと言えるでしょう。
日本安全食料料理協会が認定している資格ですが、パンに関する知識全般が求められます。
現在では在宅での試験になっているのも特徴です。
日本安全食料料理協会から指定されている講座を受講しておけば、課題を提出するだけで資格を取得できるという手軽さが魅力です。
ベーカリーパティシエ
ベーカリーパティシエは、日本インストラクター技術協会が認定している資格になります。
民間資格なので気軽に取得しやすいですし、日本インストラクター技術協会が指定している講座を受講すれば、試験が免除されるというメリットもあります。
パン作り関する実践的な資格であるため、パン作り教室などを行う際にも役立つ資格です。
パンアドバイザー
パンを作る人や売る人に特化した資格となっているパンアドバイザーは、パン屋を経営するのにも適した資格だと言えるでしょう。
しかし、パンを食べる側の人にも役立つ資格となっているので、顧客にパンの特徴や魅力を伝えるのには適しています。
日本野菜ソムリエ協会が認定している資格で、指定講座の受講と課題の提出、さらに修了試験に合格すると資格が得られます。
他の民間資格よりも若干難しいですが、その分パンについての知識をたくさん得ることができるでしょう。
パンシェルジュ検定
パンシェルジュ検定の特徴は、3級から1級まで存在している点です。
3級はパンシェルジュベーシック、2級はパンシェルジュプロフェッショナル、1級はパンシェルジュマスターと呼ばれています。
パン作りの工程、パンを作る上で欠かせない小麦粉や酵母についての知識も必要とされます。
3級と2級は現在オンラインでの受講が可能ですが、1級は会場まで足を運ぶ必要があります。
幅広いパンの知識や技術を習得できる資格です。
パンコーディネーター
パンコーディネーターは、パンの知識が求められるパンコーディネーター、パンに関しての企画や提案などの知識を必要とするパンコーディネーターエキスパート、パンの知識を人に伝えるのに向いているパンコーディネーターアドバンスがあります。
講座を受講した後に、試験に合格すれば取得できます。
いきなり3つの資格を取得することはできないので、最初はパンコーディネーター、合格したらパンコーディネーターエキスパート、さらにパンコーディネーターアドバンスと段階を踏んで取得しなければいけません。
パン屋を経営する上で必要になる重要な届け出
パン屋を経営したいのであれば、いくつか届け出も行わなければいけません。
必要な届け出は、「飲食店営業許可」と「菓子製造許可」になります。
飲食店経営許可
自分が経営予定のパン屋の商品に、サンドイッチと言った調理パンを置きたい場合、もしくはイートインスペースを設ける場合に必要になる届け出が飲食店経営許可です。
調理パンの製造販売は行わない、イートインスペースを設けないのであれば届け出を行う必要はありませんが、サンドイッチを置いていないパン屋というのはあまりありません。
幅広くパンを取り扱うのであれば、届け出をしておいた方がよいでしょう。
店舗がある地域の保健所で申請をすれば許可が取れます。
菓子製造許可
パンにはいろいろな種類がありますが、アンパンなどの菓子パンと呼ばれている種類のパンを取り扱う場合に必要な届け出が菓子製造許可です。
保健所に申請するだけでよいので、簡単に許可をもらうことができますし、アンパンなどの菓子パンは定番の商品であるため、許可を得ておいた方がよいでしょう。
パン屋を経営したいのであれば、いくつか届け出も行わなければいけません。
必要な届け出は、「飲食店営業許可」と「菓子製造許可」になります。
飲食店経営許可
自分が経営予定のパン屋の商品に、サンドイッチと言った調理パンを置きたい場合、もしくはイートインスペースを設ける場合に必要になる届け出が飲食店経営許可です。
調理パンの製造販売は行わない、イートインスペースを設けないのであれば届け出を行う必要はありませんが、サンドイッチを置いていないパン屋というのはあまりありません。
幅広くパンを取り扱うのであれば、届け出をしておいた方がよいでしょう。
店舗がある地域の保健所で申請をすれば許可が取れます。
菓子製造許可
パンにはいろいろな種類がありますが、アンパンなどの菓子パンと呼ばれている種類のパンを取り扱う場合に必要な届け出が菓子製造許可です。
保健所に申請するだけでよいので、簡単に許可をもらうことができますし、アンパンなどの菓子パンは定番の商品であるため、許可を得ておいた方がよいでしょう。
飲食店経営許可を一緒に申請をすれば手間も省けます。
費用は十分にあるか確認してみる
パン屋を経営するにも費用が必要ですが、どのような支払いが必要になるのか詳しく見ていきましょう。
必要になる費用は、「店舗を借りる費用」「工事費」「調理器具を購入する費用」「材料を購入する費用」「人件費」「光熱費」「宣伝費」になります。
店舗を借りる費用
いきなり店舗を購入するとなると、かなり高額な費用が必要になります。
そのため、最初は店舗を借りる人が多いのですが、店舗には居抜き物件やスケルトン物件などがあります。
物件の種類によっても必要な費用は変わりますし、場所によっても変わってきます。
費用が安いからと言って、立地条件が悪い場所では集客が難しくなるので、値段だけで場所を選ぶのはよくありません。
費用と場所をよく検討して決めましょう。
工事費
店舗を借りたらすぐに営業ができるわけではなく、通常は外装や内装の工事を行ってからオープンとなります。
工事をすれば工事費が必要になりますが、やはり居抜き物件とスケルトン物件で価格が異なります。
居抜き物件は工事費用を抑えることはできますが、レイアウトが自分の希望通りにいかない可能性もあります。
スケルトン物件なら自分の希望通りのレイアウトが可能ですが、設備投資額が高くなることが多いでしょう。
調理器具を購入する費用
パン屋は通常自分の店でパンを作るので、パン作りのための調理器具を一式揃えなければいけません。
業務用の調理器具が必要になるので、ある程度資金には余裕を持っておくべきでしょう。
中古でもよければ費用を抑えることができますが、古くて思い通りに使用できない可能性や、短期間で故障してしまう可能性もあります。
材料を購入する費用
パンを作るためには食材を購入しなければいけません。
食材は時期によって値段が異なりますし、現在はどんどん材料費が高騰しているので、十分余裕を持っておく必要があるでしょう。
人件費
自分だけで経営するのであれば必要ありませんが、人を雇う場合には人件費が必要になります。
家族に手伝ってもらえるならある程度人件費を抑えることもできますが、普通に従業員を雇うとなるとそうはいきません。
都道府県によって最低賃金が異なるので、従業員を雇うのであれば人件費の計算もしておきましょう。
光熱費
パンを作るためにはガスや電気、さらに水道も必要になるので、普通に生活をしているのと同じように、光熱費の支払いも発生します。
最近は光熱費も高騰しているので、今後さらに高くなる可能性も十分あるでしょう。
できるだけ省エネの調理器具を購入するなどして、少しでも光熱費を抑えておくのがおすすめです。
宣伝費
開業当初は店のことを知らないので、宣伝を行う必要があります。
宣伝をすれば宣伝費が必要になりますが、宣伝方法によって必要な費用は大きく異なります。
テレビCMはかなり高額なので、最初から行うのは難しいため、費用が抑えられるSNSを活用した宣伝やチラシの作成などがよいでしょう。
宣伝は開業してからではなく、開業前から行うべきです。
パン屋を継続して営業する上で大切なこと
パン屋の営業を開始したら、継続して経営できるようにしなければいけません。
経営を継続して行うために大切なのは、「体調管理」「他店との差別化を図る」「廃棄ロスを減らす」ことです。
他にも重要な点がありますが、この3点もかなり大切です。
体調管理
パン屋を継続して営業していくには、自分の体調管理が何よりも重要です。
いくら資金が十分あっても、いくら売り上げが好調であっても、体調を崩してしまっては営業ができません。
努力は必要不可欠ですが、必要以上に無理をしないで体をいたわりましょう。
自分だけで経営することも可能ですが、無理そうなら従業員を雇うなどの対策をするべきです。
他店との差別化を図る
どこの店でも購入できるパンばかり取り扱っていては、新規にできた店は老舗にはかないません。
そこで重要になるのは、他店と差別化を図ることです。
自分の店でしか購入できないパンを販売する、他店よりも安い価格で販売するなどの対策をしないと、顧客の確保が難しくなります。
新しいパン、自分の店にしかないパンが思い浮かばない場合には、他の店では行っていないサービスを導入する方法も効果的です。
廃棄ロスを減らす
パン屋に限らず、商売で重要なことは売上を伸ばすことです。
しかし、簡単に売り上げを伸ばすことはできません。
そこで注目する点が無駄を減らすことです。
パン屋は廃棄ロスが多いと言われているので、いかに廃棄ロスを減らすかが重要になります。
よく行われている方法としては、賞味期限が近くなったら価格を下げて販売するなどです。
もちろん廃棄ロス以外にも、減らせる経費はきちんと削るべきでしょう。
【憧れのパン屋を開業する為には?】まとめ
パン屋を経営するには、資金や届け出が必要です。
どれだけ資金があればよいのか、どのような支払いがあるのか、どこでどういった届け出が必要になるのかも事前に調べておかなければいけません。
経営戦略をしっかりとたてないと、継続して経営するのが難しくなります。
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賃貸専門家:木寅 昌紀
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