【オフィスの床の選び方のポイントとは?】素材や色について解説!
オフィスの床の素材や色の選び方
オフィスの床というと、無難なグレーやライトブルーなどをイメージする人も多いでしょう。
しかし、最近では素材の数も増えていますし、さまざまな色が取り入れられています。
そこでオフィスの床の素材や色の選び方を紹介していきます。
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賃貸専門家:古川 真史
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
奈良在住25年以上。宅地建物取引士・賃貸経営管理士の資格保有。ルームアドバイザーとしてのキャリア18年以上の大ベテラン。不動産賃貸の関連はすべて媒介経験あり。奈良出身ではないのに奈良まほろばソムリエ検定(奈良通1級)取得する奈良への溺愛っぷり。奈良マニアの古川より独自な目線で賃貸情報を多数お届けします。
オフィスの床に使用されている素材の種類
オフィスの床に使用する素材を選ぶためには、まずどのような物が使用されているのかを知らなければいけません。
主に使用されている素材は、「タイルカーペット」「天然素材」「ビニルタイプ」が一般的でしょう。
これらの素材にはどのような特徴があるのかを確認していきます。
タイルカーペット
オフィスと言えばタイルカーペットを思い浮かべる人も多いでしょうが、それはオフィスの床に用いられている素材の定番だからです。
主な特徴としては、耐久性が高くて手入れが行いやすい、静電性や防汚性に優れている、音が響きにくいなどがあります。
また、一部分だけを取り外して交換が可能な点も、タイルカーペットが好まれている理由だと言えるでしょう。
しかもカラーバリエーションが豊富なので、デザインにこだわっている人からも好まれています。
広いオフィスや会議室などでよく使用されていますが、最近はエントランスなどにも使用されています。
なぜなら場所によって色の使い分けができるからです。
タイルカーペットはデザイン性に優れているため、企業によってはブランドカラーを用いることもあります。
貼り方のバリエーションも2種類あり、全て同じ向きに貼り付ける流し貼りという方法と、隣のカーペットと同じ向きにならないように貼り付けていく市松貼りという方法が存在しています。
天然素材
オフィスの床には天然素材が用いられることもあります。
天然素材というのは、大理石やフローリング材、リノリウムになります。
大理石は高級感が出ますし、光沢が美しいというメリットがあります。
フローリング材は木材を使用しているので、暖かみがあって堅苦しい印象があるオフィスの雰囲気を柔らかくすることができるでしょう。
フローリング材や大理石はよく聞く素材ですが、リノリウムは聞いたことがないという人もいると思います。
リノリウムというのは、亜麻仁油を主原料として、木の粉やコルク粉、灰岩や松脂などの天然素材を混ぜて使用する建材です。
オフィスの床として使用されているだけではなく、学校や病院でも昔から使用されていますし、家具の仕上げにも使用されています。
その理由としては、天然素材なので有害物質が発生する危険性が少ない、耐久性が高い、耐火性がある、抗菌作用があるからです。
ただし、価格が高くなる点や、臭いが発生するなど、デメリットもいくつか存在しています。
紫外線にも弱いので、直射日光が当たりやすい場所に使用するのには適していません。
ビニルタイプ
ビニルタイプの床材も、オフィスではよく見かけることがあります。
ビニルタイプにはフロアタイルという硬い物と、フロアタイルとは反対に柔らかくてクッション性のあるフロアシートに分けられます。
どちらかというとフロアタイルの方が多く用いられている傾向にありますが、ワックスがけを行う必要がない、コストが安いなどのメリットがあります。
フロアシートはクッション性に優れている上に、防水性や防汚性にも優れています。
どちらにもメリットとデメリットがあるので、使用する際にはよく検討してみましょう。
色によって雰囲気がかなり変わる
オフィスの床は素材を選ぶだけではなく、色を選ぶこともできます。
色によってかなり雰囲気が変わってしまいますが、その人の好みで選んでもよいでしょう。
しかし、企業は多くの人が働いているので、作業をする場所の雰囲気に合った物を選ぶのが適切な方法です。
そこで「落ち着いた雰囲気の色」「明るく元気が出る色」「リラックスできる色」「クールで清潔感のある色」の4種類について解説していきます。
落ち着いた雰囲気の色
オフィスの床に用いられることが多いのは、落ち着いた雰囲気の色です。
主にブルー系の色やグレーなどが当てはまります。
寒色系の色とも呼ばれており、冷静で涼やか、控えめで事務的な感じなのが特徴でしょう。
事務職やオペレーターなど、集中作業や調べもの、電話対応などを行うのに適している色と言われています。
明るく元気が出る色
落ち着いた寒色系の色とは逆に、明るく元気が出る色は暖色系と呼ばれており、オレンジや赤、黄色などが当てはまります。
かなり派手な見た目になってしまいますが、陽気で明るく元気の出る色と言われています。
会議室や企画開発などの部署には適している色で、アイデアを生み出す必要がある職場に向いていると言えるでしょう。
リラックスできる色
仕事は心身ともに疲れるため、時には休息も必要になります。
休息は家に帰ってから行うだけではなく、会社でも行えるように、休憩時間にゆっくりとできる場所が設けられていることが多いでしょう。
そんな休憩場所に適している色が、緑やベージュ、茶色などになります。
休憩場所だけではなく、食堂にも適している色です。
クールで清潔感のある色
賃貸住宅を探すときは、白を基調とした部屋を探す人もいるでしょうが、白はシンプルで清潔感のある色と言われているのも理由の1つでしょう。
シンプルなので部屋の模様替えがしやすくなっているのですが、オフィスでも清潔感はとても大切です。
そのため、白を基調とした床にする会社もあるでしょうが、会社では緊張感も必要になります。
緊張感のある色は黒なので、黒や白を取り入れた床にするのもよいでしょう。
白や黒は適度な緊張感と清潔感が大切になる応接室や役員室などに向いています。
床を貼り替える際の注意点
オフィスの床を貼り替える場合には、いくつか注意しなければいけないことがあります。
どのような点に注意が必要なのかというと、「貼り替えが簡単に行えるか」「工事にどれぐらいの期間が必要になるのか」「工事の際にどれぐらい費用が掛かるのか」「メンテナンスは行いやすいか」です。
貼り替えが簡単に行えるか
床素材によって貼り替えが簡単に行える種類と、難しい種類が存在しています。
今後床の貼り替えを行わない予定なのであればともかく、レイアウトの変更などを行う可能性があるのであれば、貼り替えが簡単に行えるのかも重要な判断基準となるでしょう。
ちなみにフローリング材は貼り替えが困難な種類と言われています。
工事にどれぐらいの期間が必要になるのか
床の素材によって、工事にどれぐらいの時間が掛かるのかも変わってきます。
これから開業する予定であれば、多少期間に余裕を持たせることもできるでしょうが、休みの合間にレイアウトの変更を行う場合には、短期間で完了しないといけなくなります。
床の種類だけではなく、貼り替えを行う部屋の面積やどのようなフロアなのかによっても変わります。
置敷式のフロアは比較的短期間で作業が完了しますが、支柱式のフロアだとある程度日数が掛かってしまうでしょう。
工事の際にどれぐらい費用が掛かるのか
オフィスの床を貼り替えると、当然費用が掛かります。
費用は床材に使用する素材の単価、工事を行うフロアの面積などによって変わるので、必ず見積もりを取りましょう。
ちなみに床の貼り替え工事以外にも、同時に内装全般を変更することが多いため、工事の前にトータルで提案が可能なところに相談するのもおすすめです。
メンテナンスは行いやすいか
床材も定期的にメンテナンスが必要になるので、メンテナンスのしやすさもオフィスの床の素材を選ぶ上では重要なポイントです。
床の素材によってメンテナンスの方法が変わるのですが、自然素材であれば乾拭き、もしくは洗浄剤を使用して拭き掃除を行います。
ビニルタイプも乾拭きのみで問題ないので、メンテナンスは簡単だと言えるでしょう。
タイルカーペットの場合には、掃除機を定期的にかけないと、ホコリがどんどん溜まってしまいます。
【オフィスの床の選び方のポイントとは?】まとめ
オフィスの床を選ぶ場合には、色や素材がとても重要になります。
他にも掛かる費用や日数、メンテナンスのしやすさを検討した上で決めるのがよいでしょう。
色や素材によってオフィスの雰囲気や社員の心理にも影響するので、じっくりと検討するべきです。
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賃貸専門家:古川 真史
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
奈良在住25年以上。宅地建物取引士・賃貸経営管理士の資格保有。ルームアドバイザーとしてのキャリア18年以上の大ベテラン。不動産賃貸の関連はすべて媒介経験あり。奈良出身ではないのに奈良まほろばソムリエ検定(奈良通1級)取得する奈良への溺愛っぷり。奈良マニアの古川より独自な目線で賃貸情報を多数お届けします。