【憧れの雑貨屋を開業するには何が必要?】まずは経営方法から考えよう!
雑貨屋を開業するのに必要なこと
これから雑貨屋を経営したいと考えている人もいるでしょう。
しかし、開業するのに何をしたらよいのか、どのような準備が必要になるのかなど、不安なことやわからないこともあると思います。
そこで雑貨屋を開業するのに必要なことを紹介していきます。
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テナント情報に詳しいプロのポイント
賃貸専門家:安達竜哉
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士の資格保有。特技は少林寺拳法とお部屋探し。奈良の不動産業界で10年以上、単身からファミリーの方など、年間で200部屋以上の仲介実績。特に奈良市内のマンション名を出して貰えれば殆どわかる自信あり。奈良市の賃貸事情に詳しい安達による、暮らしに関するお役立ち情報をお届け。
雑貨とは何なのか
雑貨屋という名前は誰もが聞いたことがあるでしょうが、そもそも雑貨とは何なのでしょうか。
簡単に言えばこまごまとした日用品のことなのですが、かなり曖昧になっています。
そもそも雑貨には明確な定義が存在していません。
そのため、日常生活に必要不可欠な物は日用品、日常生活を豊かにしてくれる、便利にしてくれる物を雑貨と呼んで分けることもあります。
かなり幅の広いジャンルの物を取り扱っているのも特徴だと言えるでしょう。
いろいろな経営方法がある雑貨屋
最近はいろいろな経営スタイルが存在しています。
どのような経営方法があるのかというと、「店舗経営」「フランチャイズ方式」「ネットショップでの経営」となります。
以前は店舗経営しかありませんでしたが、現在では複数存在しているので、どの方法が自分に合っているのかを知っておくとよいでしょう。
店舗経営
昔から行われている一般的な経営方法が店舗経営です。
店を借りる、もしくは物件を購入して経営する方法になります。
主なメリットとしては、店の内装や外装などをある程度自由にデザインできるので、自由度が高いという点です。
自分の店を持っていると実感しやすいこともあり、奮起して仕事に取り組みやすい点もメリットだと言えるでしょう。
駅前や人通りの多い道沿いなどに店を構えれば、自然と人の目に留まりやすいので集客も行いやすいです。
ただし、人通りの少ない場所や目立たない場所では人の目に留まりにくくなるので、集客が難しくなることもあります。
また、開業するための資金がある程度多く必要になるので、資金には余裕を持っておかなければいけません。
仕入れ先などのルートも自分で確立する必要があるので、店舗での勤務経験があった方がより経営しやすいと言えるでしょう。
経営が軌道に乗れば店舗数の拡大もしやすいので、将来は店を大きくしたいという人にも適しています。
フランチャイズ方式
最近はフランチャイズ店と呼ばれている店が増えています。
飲食店などではよく見かけることがあるでしょう。
雑貨屋も例外ではなく、フランチャイズ方式で運営している人もいるのです。
フランチャイズ方式のメリットは、店舗経営よりも開業資金が少なくて済むことでしょう。
しかも仕入れのルートも確立されていますし、経営に関してもサポートを受けられるので、未経験からでもスタートしやすいのが大きなメリットです。
ただし、店舗経営のように自由度が高いわけではありません。
仕入れのルートや仕入れる品物などは、本部が定めた物でなければいけませんし、店舗のデザインなども決められていることが多いでしょう。
そのため、経営者というよりもチェーン店の店長や業務委託のような感じの経営となります。
それほどこだわりが強くないという人や、経営のノウハウを学びたい、経験を積みたいという人には適しています。
ネットショップでの経営
最近は無店舗営業が可能となっていますが、それはネットショップを利用した経営方法になります。
ネットショップは店舗経営やフランチャイズ経営よりも、開業資金を抑えられる経営方法です。
店舗を持つ必要もないので、中には副業でネットショップを経営している人もいます。
出勤の必要や店の場所を決める必要がないので、あまり経験がない人でも経営しやすいというメリットもあります。
ただし、どの経営方法にもメリットがあればデメリットもあるように、ネットショップもメリットしかないわけではありません。
ネットショップは店舗経営のように、人が店の前を通るだけで目に留まることがないため、宣伝をしなければ人の目に留まることがありません。
そのため、店の存在を知ってもらうまでに時間が掛かることもありますし、宣伝の方法も工夫する必要があります。
他にもネットショップは商品の発送が必要不可欠なので、梱包や発送作業なども行わないといけません。
店舗が無いとはいえ、商品の在庫はしっかりと確保しておく必要はあるので、在庫を保管して置くスペースの確保は必要です。
店舗代わりとなるホームページの作成も工夫が必要になります。
特に直接手に取って商品の確認ができないため、写真の載せ方も難しいのです。
問い合わせにもきちんとスピーディーに返信しなければいけないので、難しい点もたくさんあることを知ってから経営するようにしましょう。
手続きも忘れずに行う
雑貨屋を開業するためには、手続きも忘れてはいけません。
開業時に必要となる手続きは、「開業手続き」になります。
確定申告のときに青色申告を行うのであれば、「青色申告承認申請書」の提出も必要です。
さらに中古品を取り扱いたい場合には、「古物商許可の申請」も行わないといけません。
開業手続き
雑貨屋を経営するのに必要不可欠な届け出の1つが開業届です。
開業届は税務署で行うことができるので、個人事業の開業廃業等届出書を提出しましょう。
個人事業の開業廃業等届出書は、開業してから1ヶ月以内に届け出なければいけません。
個人事業として経営するのであれば、基本的には個人事業の開業廃業等届出書の提出だけで問題はありませんが、法人として開業する場合には、他にもたくさん手続きが必要になります。
青色申告承認申請書
雑貨屋を開業すると、会社員のように給料から税金が天引きされることはありません。
そのため、毎年確定申告をしなければいけないのですが、白色申告であれば特に届け出を行う必要はないでしょう。
しかし、青色申告をするのであれば、青色申告承認申請書を提出する必要があります。
青色申告をすることでいろいろとメリットがあるので、提出しておくことをおすすめします。
青色申告には簡易簿記や複式簿記などがありますが、税務署で詳しく説明してもらえます。
古物商許可の申請
新品の雑貨を仕入れて販売するのであれば問題はないのですが、中古品の販売や買取などを行うのであれば、古物商免許が必要になります。
古物商免許を得るためには、開業する場所を管轄する警察署に古物商許可の申請を行わないといけません。
最近は中古品の人気も高いので、幅広くいろいろな物を取り扱いたいのであれば、きちんと申請をしておきましょう。
仕入れ先を見つけておくことも大切
雑貨屋を開業するための準備をしっかりと行ったら、今度は仕入れ先を見つけておく必要があります。
フランチャイズ方式であれば、仕入れ先を見つける必要はないのですが、自分で店舗経営をする場合や、ネットショップを経営する場合には必ず見つけておく必要があります。
主な仕入れ先としては「問屋から仕入れる」「インターネットの仕入れサイトを使う」のが一般的ですが、「メーカーに問い合わせて直接仕入れる」ことも可能です。
問屋から仕入れる
最も一般的な仕入れ先としては、問屋から仕入れる方法でしょう。
雑貨屋を経営する場合、雑貨を専門に取り扱っている問屋から仕入れるのがおすすめです。
問屋が複数集まっている問屋ビルや問屋街などに足を運ぶことで、いろいろな店の商品を確認することができます。
気に入った問屋があれば、いろいろと聞いてコミュニケーションを取っておくとよいでしょう。
インターネットの仕入れサイトを使う
最近は仕入れもインターネットで行うことが可能です。
そのため、問屋サイトを探しておけば、問屋街や問屋ビルに赴く必要もありませんし、簡単に仕入れを行うことができます。
ただし、直接仕入れをしたい雑貨を手に取って確認することができない点がデメリットです。
中には個人事業主や個人で利用することができない問屋サイトもあるので、事前に確認をしておきましょう。
メーカーに問い合わせて直接仕入れる
雑貨も商品の製造を行っているメーカーが存在しています。
気に入った商品があった場合、直接メーカーに問い合わせて仕入れるという方法も可能です。
必ずしも仕入れが可能になるわけではありませんが、仕入れられれば原価を抑えられるので、かなりのメリットになるでしょう。
宣伝も重要
雑貨屋を開業して仕入れ先も決まったら、いよいよ店の営業を開始するのですが、ここで重要になるのが宣伝です。
開業したばかりで、まだ店があることを知らない人も多いので、何を取り扱っていて、どのような雰囲気の店なのか、何が売りなのかなどを多くの人に知ってもらう必要があります。
特にネットショップでは、宣伝しなければ店の存在を知るすべがありませんので、かなり重要だと言えるでしょう。
集客の方法としては、「広告を打つ」「SNSを使う」「チラシを配布する」などが一般的です。
広告を打つ
宣伝と効くと、広告を打つことを思い浮かべる人も多いでしょう。
広告は多くの人に見てもらえる可能性があるので、かなり効果的な宣伝方法です。
広告にもいろいろな種類がありますが、インターネットを利用している人であれば、SNSや動画サイト、検索エンジンやブログなどを利用したときに、よく広告を見かけることがあります。
インターネット広告は、静的な広告と動的な広告があるので、自分に合っている方を選ぶのがよいでしょう。
インターネット広告にもたくさんメリットがあるのですが、比較的安い金額で広告が打てるのもメリットです。
さらにターゲットに合わせて広告の配信が可能なので、効果が出やすくなっています。
しかし、現在では広告の数が多いので、表示されても埋もれてしまい、あまり効果が出ないこともあるので、広告と合わせていろいろな宣伝方法を組み合わせるのがよいでしょう。
他にも電車やバスに広告を貼ってもらう方法がありますし、マスメディアに広告を出す方法もあります。
電車やバスに広告を記載する方法を交通広告と言いますが、視認性が高い反面、ターゲットを絞るのが少々難しいでしょう。
マスメディアに広告を出す方法は、最も効果が出やすいと言っても過言ではありませんが、その分費用がかなり高くなります。
さらにダイレクトメールやメールマガジン、屋外広告などたくさん種類があるので、どのような方法で宣伝するか検討しておきましょう。
SNSを使う
少し前までは、ブログで宣伝を行う人が多かったのですが、最近ではブログよりもSNSを利用する人が多いため、SNSを活用した宣伝が多く行われています。
SNSを活用すると言っても、広告を打つのではなく自分で宣伝を行うので、無料で宣伝をすることも可能です。
この無料で宣伝ができる点が最大のメリットだと言えるでしょう。
もちろん宣伝すれば必ず効果が出るわけではないので、魅力的な文章や写真などを記載し、多くの人に見てもらえるように工夫する必要があります。
チラシを配布する
チラシの配布も昔から行われている定番の宣伝方法です。
チラシはプロに頼んで作成してもらうこともできますし、自分で作成することもできます。
配布の方法もいろいろとあり、ポスティングや直接配る方法などがよく行われています。
ポスターを店に貼って宣伝するのも効果的です。
しかし、ただの宣伝チラシでは効果が薄いので、チラシを持参すると割引価格で購入できるなどの特典を付けるとよいでしょう。
【憧れの雑貨屋を開業するには何が必要?】まとめ
雑貨屋の開業方法は複数あり、店舗経営やフランチャイズに加盟する、ネットショップを経営するなどがあります。
開業するためには届け出も必要なので、どこにどのような届け出が必要なのかを調べておきましょう。
雑貨の仕入れ先もきちんと決めておく必要があります。
経営していくためには顧客の確保も重要なので、宣伝もしっかりと行いましょう。
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賃貸専門家:安達竜哉
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士の資格保有。特技は少林寺拳法とお部屋探し。奈良の不動産業界で10年以上、単身からファミリーの方など、年間で200部屋以上の仲介実績。特に奈良市内のマンション名を出して貰えれば殆どわかる自信あり。奈良市の賃貸事情に詳しい安達による、暮らしに関するお役立ち情報をお届け。