【開業準備はどう進める?】プレオープンとグランドオープンの比較
『店舗開業』「グランドオープン」「プレオープン」って何?成功のポイントは?

飲食店などを開業するにあたりよく行われるのが「グランドオープン」「プレオープン」といったイベント。
これらは一体どういったものなのでしょうか。
グランドオープンとプレオープンとの違いや、成功させるためのポイントなど、詳しく解説していきます。

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テナント情報に詳しいプロのポイント
賃貸専門家:内田紘一
資 格:宅地建物取引士
宅地建物取引士保有で業界10年以上のベテラン!先読みする性格を武器に数多くの賃貸媒介をこなし、特に学生では成約数TOPクラスの実績。休日の日は家族・愛犬と車中泊をしながら、各地の有名観光地巡りなどドライブをする事が趣味です。奈良市はもちろん、生駒市・大和郡山市など、エリアを問わず奈良に詳しい賃貸専門家の内田がご紹介します。
グランドオープンとは店舗の新規開店のこと

「グランドオープン」というのは、店舗の新規開店のことを指します。
グランド(Grand:盛大な・重要な)と付くとおり、開店を大いに盛り上げるニュアンスが込められており、開店記念のイベントが行われたりします。
グランドオープンは開店初日のみとは限らず、新規開店してしばらくの期間を「グランドオープン期間」と称して記念セールなどを行う場合もあります。
新規開店を上手く盛り上げることは、以後のお店の集客や売上にとって重要な意味を持つため、数日ないし数週間かけてグランドオープンを行い、お客様に大々的にアピールするのはよくあることです。
また、既存の店舗を改装したり業態変更したりしたあとの再オープンは、通常「リニューアルオープン」という言葉を使いますが、新しいスタートを盛大に知らせるために、グランドオープンと呼ばれる場合もあります。
ちなみにグランドオープンはいわゆる和製英語で、正式な英語では「Grand Opening」といいます。
プレオープンとは正式開店前のリハーサル営業のこと

グランドオープンとよく似た言葉に「プレオープン」があります。
ごっちゃになりそうですが、こちらはお店の正式開店前に行うリハーサル営業のことです。
プレオープンを行う理由は大きく分けて2つあり、ひとつは運営面の課題の発見と最終調整。
正式オープンと同じ環境で営業してみることで、料理提供のオペレーションや従業員の動線などに関する問題点を見つけ、正式オープン前に改善するのが目的です。
もうひとつの理由はオープンに先駆けたプロモーション。
プレオープンに来店したお客様に、ネットやリアルの口コミでお店のことを紹介してもらい、集客につなげるのが目的です。
プレオープンは基本的に、誰でも入れるわけではなく、店舗スタッフの家族や友人・知人、近所の方々、業界関係者など、招待客限定の営業です。
オペレーションにすぐ改善すべき課題があるかもしれない状態でオープンな営業を行ってしまうと、お客様に満足してもらえず悪い評価が出回る恐れがあるからです。
また、プレオープンは改善点等の情報収集や宣伝を目的とした試験運転という性質上、本来の価格設定よりも大幅に安く商品・サービスが提供されることが多いです。
半額以下や、お店によっては無料というところもあります。
ちなみにプレオープンも和製英語で、正式な英語では「Pre-opening」かもしくは「Soft Opening」といいます。
プレオープン・グランドオープンを成功させるポイントは?

では、プレオープンとグランドオープンを成功させ、お店の経営を軌道に乗せるにはどのようにすればよいか。
順を追ってポイントを見ていきましょう。
①『プレオープン』予算枠を決める
プレオープンは目先の売上のために行うものではありませんが、営業を行う以上は食材の費用や人件費などが発生します。
できるだけ良い評判を広めたいとはいえ、何日も無料でのサービス提供を続けていると、開業資金を圧迫することになってしまいます。
そこで、プレオープン用の予算枠は事前に決めておくようにしましょう。
「〇日間をプレオープン期間とし、△万円までを料理の提供コストとする」といったように、期間とともに定めておくのがベターです。
試算してみてあまりにコストがかさむようであれば、招待する人数を絞ったり、プレオープン中の提供価格を見直したりといった対応を考えましょう。
②『プレオープン』招待客の選び方を工夫する
どんな人たちをプレオープンに招待するのか。これはとても大事なポイントです。
おすすめは、初日にはまず身内を招くことです。
身内とは家族や親族・親しい友人など。近しい間柄の人たちならば、問題点・改善すべき点をはっきりと指摘してくれるでしょう。
また、多少の不手際があってもフォローはしやすいと言えます。
2日目からは、近所の方々や業界関係者などを招きましょう。
1日目で得られたフィードバックを活かすことが重要です。
近所の方々に気に入っていただければ正式オープン後のお得意様になってもらえるかもしれません。
業界の方々からは、プロの視点からのアドバイスが頂戴できるでしょう。
どんな人たちを招待するかとあわせて、どのぐらいの人数を招くかも考えるべき点です。
招待する人数が多すぎると、まだ不慣れなオペレーションに混乱をきたすおそれがあります。
かといって人数を絞りすぎては、改善点など得られる情報が少なくなってしまうので、ほどよい人数を考えなければいけません。
加えて、どうやって招待するかも大切です。
関係が近しい相手であれば、LINEや電話・メールなどで直接連絡できるでしょう。
近隣の方々へはちょっとした招待状やチラシを作成し、ポスト投函するのが確実です。
SNSを用いた告知は低コストかつ効果的ですが、人数を絞ったプレオープンのお知らせとしては、想定外に情報が広まりすぎてしまう可能性もあるため、慎重に行う必要があります。
③『グランドオープン』事前告知をしっかりと行う
グランドオープンで多くのお客様に来ていただくには、事前に積極的な告知を行うことが不可欠です。
たとえば店舗の周辺にオープンを知らせるポスター・看板を掲示したり、早いうちからお店のSNSアカウントを作成し工事の進捗や取り扱う商品の紹介をしたり……
開店へ向けて、お店の存在と開店日を入念にアピールしておきましょう。
うまく地元情報誌などの取材を受けられれば、なお良しです。
あわせて、グランドオープン当日のイベント企画やオープン記念特典・クーポンの準備もしっかり行いましょう。
④『グランドオープン』当日に気を配るべきこと
お店のグランドオープン当日には、まずは特別感を演出することを忘れてはいけません。
記念品をお渡ししたり、ウェルカムドリンクを提供したり、通常営業では味わえない場をつくり、お客様に「来店してよかった」と思っていただきましょう。
加えてスタッフが臨機応変に対応できる連携体制を整えることも大切です。
プレオープンでシミュレーションは出来ているとはいえ、多くの人が訪れるグランドオープンの場では不測の事態もゼロではありません。
食店であればキッチンとホールの連携を密にすることを心掛け、トラブルがあった時の指示系統などもあらかじめ定めておきましょう。
また、お客様の表情や声といった様子を細やかに確認することも欠かせません。
顧客の反応は、今後の経営の貴重な参考になります。
グランドオープンで多くのお客様が訪れることを活かして、たくさんの情報を集めましょう。
アンケート用紙があれば、欲しい情報を効率的に集めやすいですよ。
そして何より、グランドオープン当日に気を配るべきこととして大切なのは、最高のサービスをお客様に提供することです。
お客様にとってお店の第一印象は、その後もずっと抱き続ける店舗の印象となります。
気持ちのよい接客は当然するべきことではありますが、改めて基礎を徹底し、皆に喜んでもらえる最高の接客をしましょう。
まとめ~多少のトラブルは笑顔で乗り切る~

いかがでしたでしょうか。
今回は店舗のグランドオープンおよびプレオープンについて見ていきました。
プレオープンで入念なシミュレーションを行い、満を持してグランドオープンに臨む。
そうしてグランドオープンを成功させ、お店を軌道に乗せていく。これが理想的な流れではあります。
とはいえ、万全の準備をしたつもりでも、いざ実際にお店を動かしてみると、多少の問題・トラブルはどうしても出てくるもの。
これらはもう「ある程度は仕方ない」という気持ちで、笑顔で乗り切るのが最善です。
あとで改善点を洗い出し次に活かせばよいと、常に前向きに考えていく心構えで、お店を良くしていきましょう。
この記事が、店舗の開業を考えておられる皆さまの参考になれば幸いです。
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